動物の敵【アリストテレス】
ボクが納得いかないのはギリシアの哲学者
アリストテレス てやつ!
こいつはね
「動物は理性がないから、人間に利用されるために存在する。
自然は、動物を人間のために作った。」
って、言ったんだ!
信じられる??!
アリストテレスってやつは、自然界に存在するモノすべてを序列づけして
階層構造をつくったやつ
人間は理性があるから、自然の序列の頂点に。
ボクたち動物は理性がなくて知覚・欲求・運動の能力だけだから、人間の下。
さらに知覚もなく、運動能力がない「植物」は、ボクたちの下。
って言うんだ。
アリストテレスってやつは
理性に優れているモノが、劣っているものを支配するのが自然であり、かつ、都合がよい。
理性的に劣ったものは優れているモノのために存在する。
植物は動物のために。
動物はヒトに、労役と食物を提供するために存在する。
って言うんだ。
そんなん

自分・・・人間勝手だーーっ!
序列を作った【アリストテレス】
ちなみにアリストテレスはね、ヒトの中にも序列ってやつを作った奴らしい。
自由民である「市民」が最上位で、市民の下には「奴隷」がいて
市民の中でも男が上位で、女性が下なんだ。
古代ギリシャの紀元前の頃の話なんだけどね。
でもその風習?っていうのかな。男尊女卑的な。
(今はもぅほとんどないけど)

でも今もほんの少し、残ってるよね。
当時、アテネのポリス(都市国家)の秩序を保つためには
こういう階層構造を造る事って仕方のない事だったらしいけれど
こいつがいなかったら、きっと ボクたちって今頃は「序列」ってやつの犠牲にならず
ヒトより立場がもっと偉くなっていたかもしれない。
って、思ったりすると

ちょっとむかつくーーー
アリストテレスって、結構 有名な奴なんだよね。
ギリシャの哲学者の中でも、最もエライ(偉大な)と言われる人物なんだって。
万学の祖とも呼ばれてて、あらゆる学問を打ち立てていて
天文学
生物学
政治学
論理学
形而上学…
なんか難しーーーいことばっかりやっていて

でももし、こいつが存在していなかったら
今の世の中って、どぅなっていたんだろぅ?
自然環境や文化の違いによる動物への考え方
ボクたち動物に対する考え方って
自然環境や宗教、文化によって違っているんだって。
1935年に和辻哲郎って人が書いた【風土】っていう本の中では
風土が人間の性格を規定するとして世界の風土を
周囲の自然環境を「敵対」しがちなアフリカやアラビアを「砂漠型」

敵対って、ちょとヘンかな。
でも、アフリカとかって槍を持って狩りするイメージだよね。
今の時代、偏見かもだけど。
牧草にしてもヒツジなどの家畜にしても簡単にコントロールできるから
人間の支配に置こうとするヨーロッパを「牧場型」

ハイジとかの世界だね。
「ヒツジ」や「ヤギ」の群れを、笛ひとつでコントロールしているイメージ。
植物もちゃんと生い茂っていて、動物も繁栄しているから
自然に対して受容的になれる東アジアを「モンスーン型」

日本は、これ。
和辻さんは、世界の風土をこの3つに分類したんだ。
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言われてみれば、なんとなく

「あー。」
って、納得。
ちなみにギリシアの自然はね、和辻哲郎さんによる分類では【牧場型】になるらしいよ。
ギリシアの自然は湿気を含まず穏やかで、あまり豊かではないけれど
ヒトは従順な自然をコントロールしやすかったんだね。

あ、ちなみにアテネの「ポリス」(都市国家)はね
自分の土地を守り、戦争で新しい土地や奴隷を手に入れながら発展したんだ。
奴隷に働かせることで、その上に立つ市民階級の人たちは【戦士】としての生活と文化が守られてきたんだ。

映画とかで観たりするから、ちょとイメージできる。
古代ギリシアの代表的ポリス(都市国家)だった「アテネ」が最も栄えた時って
約50万人の人口の中で、市民はわずかに2万程度。

つまり ほとんどが「奴隷」だったんだね。
アリストテレスのやつはね、ボクたち動物と奴隷を同じレベルで扱って
奴隷と、飼いならされた動物の効用(使い道)はあまり変わらない。
とまで言ったんだ(怒)
酷過ぎるよね。本当にムカつくーぅ。
アリストテレスの「人間優位の動物観」と「旧約聖書の動物観」が西洋の動物観の基礎になっているんだって。
この二つの動物観をさらにまとめて、西洋文明の中に深く定着させた奴がいるんだ。
その名は

トマス・アクィナス!
こいつ。
アリストテレスの哲学とキリスト教の思想を調和させようとした神学者なんだけど
神学大全っていう本の中で、こぅ言ったんだ。
神の意志により自然の秩序の中で動物は、人間が利用するために存在する。
それゆえ、人間が食べるために動物を殺しても、また、どのように利用しても神の方には反しない。
もし聖書の中に、動物に対する残虐行為を禁じていると思われる箇所があるとすれば
それは動物に対する残虐さが人間に対する残虐さを助長するからである。
最後のほうは、ボクにはちょっと ちんぷんかんぷん だけど
なんか
なんか

なんか むかつくー!
どんなに有名でエラぃ哲学者だろうが、神学者だろうが
そんなこという奴、ボクたち動物からしたら

・・・ケッ!
(参考文献:愛玩動物飼養管理士テキスト2級-1)
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