この記事では
□ ペット共生住宅管理士検定とは何?
□ どんな人におススメ?
□ 講習の概要
□ 教材について
□ 申し込み方法
についてまとめています。
ペット共生住宅管理士検定とは何?
犬は、庭の「犬小屋」で番犬として飼われ、
猫は、出入り自由というのが当たり前だった、ひところ昔の時代。
人がペットと一緒に「お部屋の中で」暮らす。という意識は極めて稀でした。
ですが時代が進むにつれ、室内で飼育する人が増えていき、
2000年代に入るころには「ペットを飼う」から「ペットと暮らす」という意識の変化とともに、
ペットと共生するマンションや、戸建の住宅が注目されるようになりました。
「ペット共生住宅」が出現したばかりの頃は、ただ、
〇 掃除がしやすいように、フローリングの床にする
〇 消臭効果のある壁にする
〇 猫が爪とぎできないように、ツルツルの壁にする
など、人にとって都合の良い工夫だけが重視されていました。
ですが、
掃除がしやすくても滑りやすい床では、犬が足腰を傷めてしまいます。
壁をガードするだけで、爪とぎできる場所を与えなければ、猫はストレスをためてしまいます。
なので、人もペットもストレスをためることなく、ペットが快適に暮らすためには、
ペットの習性をきちんと理解したうえで、本来の行動を引き出せるような環境づくりが大切になってきます。
そこで!
ペットの習性や正しい飼い方を理解したうえで、ペット共生住宅に関する専門的な知識を学ぶことができるよう、「ペット共生住宅管理士検定」が令和元年に「公益社団法人 日本愛玩動物協会」より誕生しました。
どんな人におススメ?
建設会社にお勤めの方
これからの時代、【ペット共生住宅】の需要はますます増えてくると思います。
「ペット共生住宅」として、飼い主はもちろんのこと、ペットもどちらも快適に過ごせる住まいをつくるためには、「ペット共生住宅」に関する専門的な知識が必要不可欠になってきます。
ペット共生住宅管理士を受講することで、
ペットの習性や正しい飼い方などを踏まえた「ペット共生住宅」に関する知識を得ることができます。
不動産会社にお勤めの方
これからますます「ペット可」の物件を探す入居希望者が増えてくるはずです。
そこで、「ペット可賃貸住宅」を取り扱い、お客様とそのペットに最適な物件の紹介をするためには、「ペット共生住宅」に関する知識が大切です。
また、ペットを飼育している入居希望者が、
入居後にペットのトラブルを起こさないかどうか判断するために行う「入居者の審査に必要な項目」についても、この講座では学ぶことができます。
設計事務所にお勤めの方
共に暮らす大切なペットのために、自宅をリフォームする方も増えています。
このような、意識の高いペットオーナーを満足させる提案をするためには、
ペット共生住宅に関する専門的な知識が必要不可欠になってきます。
管理会社にお勤めの方
「ペット共生マンション」を管理・運営するにあたり、必要な項目や、飼育規則などについて学ぶことができます。
しっかりとした飼育規則をあらかじめ整えておくことで、後々の不要なトラブルを減らすことができます。
ペット共生住宅を建てたい方
これから投資で、『ペット共生マンションを建てたい』と考えているオーナーの方や、
『大切なペットのために新築戸建住宅を建てたい』と考えている飼い主の方など、
より良く快適に過ごせる「ペット共生住宅」をつくるためのアイデアやヒントがちりばめられています。
より質の良いペット共生住宅をつくるためにも、この受講はおススメです。
講習の概要
受講募集期間 | 随時 |
受講形態 | 公式テキストによる自習 |
カリキュラム | 学習に使用する公式テキスト: 〇 ペット共生マンションの適正化推進ガイドライン 〇 飼い主のマナーハンドブック 〇 ペット共生住宅管理士 理論と実践 |
受講期間 | テキストと検定試験をセットで申し込む場合には, 試験は申込から6ヶ月以内に受験する必要がある. |
受講資格 | 〇 年齢制限なし 〇【愛玩動物飼養管理士2級】を取得していることが条件 |
受講料 | テキスト・検定セット:20,000円(税込) 検定のみ:5,000円(税込) |
教材について
ペット共生マンションの適正化推進ガイドライン
発行:公益社団法人日本愛玩動物協会
協力:公益社団法人日本獣医師会
発行日:2018年1月
定価:本体16,500円(税込)
仕様:B5版 オールカラー 168ページ
ペットに優しく、そして人にも優しい住まいのつくり方について、ありとあらゆる情報を取りこぼしのないように解説しています。
ベテラン獣医師や、ペット共生住宅に詳しい建築家など
各分野から高いレベルの有識者を監修者に迎えて、専門的なアドバイスがふんだんに盛り込まれた教材になります。
飼い主のマナーハンドブック
発行:公益社団法人日本愛玩動物協会
協力:公益社団法人日本獣医師会
発行日:2018年1月
定価:本体770円(税込)
仕様:A4版 オールカラー 36ページ
犬や猫、ウサギなどの小動物・小鳥など「ペット」と暮らすうえで知っておきたい、適正な飼養方法や技術、マナーについて、わかりやすく解説されています。
本書は、集合住宅に住まわれるの方々を事例にして解説しています。
ですが、戸建にお住まいの方々が守るべきマナーについてもカバーしている内容となっています。
ペット共生住宅管理士 理論と実践
発行:公益社団法人日本愛玩動物協会
発行日:2019年3月
定価:本体2,200円(税込)
仕様:B5版 モノクロ 104ページ
ペット共生住宅づくりのノウハウ、
管理運営のポイントなどを具体的にまとめた内容のテキストです。
申し込みの方法
テキストの申し込み
検定の申し込み
ペット共生住宅管理士検定とは(まとめ)
ペット共生住宅管理士検定は、
ペットと共生するための住宅や、マンションづくりに必要な知識・大切なことを専門的に学ぶことができる検定になっています。
ちなみに。
この検定に合格したからといって、
特別に何かの事業が出来るというようなものではありません。
あくまで「ペットと快適に暮らすための住宅作り」の知識として持ってるんだよ。
ということの証明をするだけです。
でも、この種類の業界への就職活動をするには、ちょっと役立つかもしれません。
検定試験はオンラインで受験が可能です。
ペットとの共生住宅がより良いものとなり、社会に浸透し、そして定着していくためには、
〇 建物の設備や構造の適正化
〇 飼い主の意識改革
これらが図られることはもちろんのこと、
ペットに関わるさまざまな分野において、ペット共生住宅を支える人材の育成が必要です。
また、ペットとの共生住宅などの量的や質的水準の底上げを図るためにも、
ペットの生理生態・習性のみならず、
ペット関連法令や人と動物の関係学についても十分に学習した人材が、今、求められています。