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【動物愛護論】生まれ変わるなら今度は【猫】になりたい-日本人の動物観:輪廻転生

愛玩動物飼養管理

日本人と西洋人との動物観の違い

動物に対する「人」の考え方は、その国によっても異なるし
時代によっても変化してきました。

日本には日本の、動物に対する考え方があったけれど、
明治以降になると西洋の影響で大きく変化しました。

さらに社会思想の変化の中でも
動物に対していろいろな考え方が出てきました。

東洋と西洋とで
動物をどのように見てきたか?
どのように考えてきたか?

どのように変わってきたか?

ちょっと見ていきましょう。
なぜなら、どんなに時代が変わっても
伝統的なものの考え方は根底に色濃く残り
動物に対する考え方にも無意識のうちに現れるからです。

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 動物観の違い

日本の場合

「生まれ変わったら、今度は猫になりたい」
とかって、よく言うでしょ。

宇宙-sora-
宇宙-sora-

おかーちゃんも、よく言ってるなぁ

これは、
仏教の影響を強く受けた日本人の「動物観」っていう思想からくるものなんだって。

ヒンズー教や仏教、ジャイナ(ジナ)教、古代インドに起源をもつ「東洋」の宗教には共通して

「霊魂不滅」
「輪廻転生」

という思想があって、

命あるモノは、その肉体が滅んでも、魂はまた別の肉体に移って生死を重ねていく。
それは、車輪が回るように果てしなく続いていく・・・。

そこには因果応報の関係もあって

前世の行いによって、現世はこうなっている。
現世でこういう行いをしたから、来世はこうなる。
業と煩悩によって
現世で悪いことをしたら、
来世は地獄に落ちる餓鬼にもなり畜生にもなる・・・動物とヒトは共通の魂をもっていて、それはずっとつながっている。

って、考えられているんだって。

仏教では、生死を繰り返す世界を
□ 地獄
□ 餓鬼
□ 畜生
□ 修羅
□ 人間
□ 天
この六道に分け、
人と動物とは共通の「魂」があり
「人」がもし、今の世界での行いや煩悩の結果次第では死後、
地獄や餓鬼、畜生などの世界に堕ちることもあり、
生まれかわりながら何度も行き来すると考えられているのだとか。

日本昔ばなしでも
ツルが美女に化ける「鶴の恩返し」
タヌキが僧侶に化ける「はらづつみの怪」
キツネがヒトに化ける・・・ てぶくろを買いに・・・はちょと違うか。

宇宙-sora-
宇宙-sora-

キツネがヒトに化けたお話って、なんだっけ?
「狐の嫁入り」とかかな

それは、動物はヒトと同じ(同格)として考えられているからで
日本の昔話には、
動物がヒトに化けるお話がいっぱいあるんだね。

日本の「昔ばなし」っていえばやっぱり・・・「まんが日本昔ばなし」だよね。

宇宙-sora-
宇宙-sora-

「日本昔ばなし」
子供のころ、大好きだったな・・・(あ、ぉかーちゃんが、ね!)

西洋人の場合

例えば「赤ずきんちゃん」のお話。

「赤ずきんちゃん」では、オオカミがおばあさんになるけれど、
それはオオカミがおばあさんに化けた。
というお話ではなくて、ただ「おばあさんの真似をした」っていうだけで、
その姿はずっと「オオカミ」のままでしょ。

例えば・・・そぅ!
王子様やお姫様が「カエル」になるお話なんかがよくあるけれど
あれはただ魔法で「カエル」に変えられてしまっただけ。

姿は最初からずっと、ヒト。

西洋には魔法で姿を変えられることはあっても、
日本のような動物が自ら「ヒトに化(擬人化)けて」何かする。というお話はないんだ。

それはね

ヒトと動物の間には共通の魂のつながりはなく、
ヒトが動物に変わってしまうのは、おとしめられ、堕落させられてしまっただけ

動物とヒトとの間には、決して超える事の出来ない「壁」があって
ヒトは動物に対していつも「優位」である。

ヒトはヒト
動物は動物

というのが西洋の考え方なんだって。

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 「すべての生き物を殺してはいけない」という教え

「不殺生戒」という戒律が仏教にはあるんだ。

杖を持ち、鈴を鳴らして歩くお遍路さん。
あれはね、
「間違って動物を踏みつけないため」って言われているんだって。

そんな仏教の教えは農耕民族である日本人に定着し
仏教の影響で日本では動物を、
ヒトの財産としてではなく動物そのものを「命あるもの」として道徳的に扱うようになったんだって。

675年。
「天武の勅令」でウシやウマ、犬、サル、ニワトリ、これらの肉を食べることを禁止。
それ以後、
徳川幕府による「馬牛ト殺禁止令」に至るまで、

動物を殺したり、食べたりすることを禁止する命令や
動物をいたわることを命じた法律や命令が何度も、何度も出たんだ。
よく知っているところで、【生類憐みの令】とか・・・。

生類憐みの令って聞くと、
徳川綱吉が、犬ばかり保護して民衆を苦しめた「悪法」ってイメージがあるけれど

でもこれ、実は
「犬愛護中心の政策」というわけではなかったみたい。

生類とは、ヒトや牛馬をはじめとする「生きているもの」すべて。
「生類憐みの令」はひとつの法令ではなく、
生き物に関する複数の関連法の総称のことだったんだ。

もとは「人々が仁心を育むように」と願い
人への慈愛に満ち溢れていた法令だったけれど
1687年(貞享4年)に出したお触れ、
捨て子や捨て老人、捨て牛馬を禁じた「生類遺棄禁令」からやがて

生類に芸をつけ、見世物にすることを禁じた令
鶏などを食べたり、遊びによる殺生(鷹狩)の禁止・・・

「お触れ」が出てるたびに、その内容はどんどんエスカレートし
いつしか「生類憐みの令」は、
庶民を苦しめた「悪法」に姿を変えちゃった。

生類憐みの令は、ちょっと行き過ぎてしまった法令になっちゃったけれど
ずっと生きるものすべての【命】を大事にしてきたんだよ。

ところが、明治維新以後に西洋文化が入ってきたことで
伝統的な「動物観」が大きく変わってしまって
「肉食の習慣」が日本に定着しちゃったんだ。

 

でも日本人は「農耕民族」。

すべての「衣食住」に深くかかわりあいを持つ狩猟民族の西洋人に比べて濃密ではなく、
動物虐待の歴史もないので
西洋人のような「動物観」は日本人には形成されなかったんだ。

だから今も
「生まれかわったら猫(そのもの)になりたい」
そんな声が出ちゃうんだ。

(参考:愛玩動物飼養管理士テキスト2級-1より)

宇宙-sora-
宇宙-sora-

西洋人の【動物観】は、
日本人とは違うんだ

 

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