Twitterやinstagramで見かける可愛い猫様たちの写真を見ていて
「私も猫様たちに癒されたいっ」
そう思う人は、少なくないと思います。
超人気アイドルの子が「保護猫」をお迎えしたって話を聞けば
「じゃぁ私も保護猫と暮らすーっ!」
なんて思う人も、もしかしたらいるかもです。
発信力のある人たちが「保護しなきゃならない猫様の存在」を伝えてくれるのは、とても嬉しいことです。
「保護猫様をお迎えしてくれる」そんな人たちが好きだし、応援したくなっちゃいます。
それに「お迎えした」ってだけじゃなく、「猫様と暮らすのは大変なことだよ。暮らす前に猫様の事をお勉強しようね」って、忘れずちゃんと伝えてくれるのも嬉しいです。
幸せになれる猫様たちが増えることを願うばかりです。
テレビではいいことばかりで、「悪いこと」はあまり言わないもの。
ただ【可愛い】という気持ちだけでは、「猫様」と一緒に暮らすのは厳しいです。
テレビで見ているほど、猫様と暮らすことは簡単なもんじゃぁ、ないです。
手にしようとしているその小さな小さな「命」を大切にお世話し、最期の一瞬まで見届けるその覚悟。
貴方にはありますか?
「癒し(かわいい)」だけじゃない猫様との暮らし。
お世話の大変さをご紹介します。
猫様と暮らすのは愉しいことばかりじゃない!
誰に媚びることもなく、自由気ままで愛しい「猫様」たち。
遊びたいときに遊び
眠たいときに眠る
抱っこをしようと手を伸ばしたとたん、脱兎のごとく逃げたと思えば、
ご飯が食べたいときや甘えたいときだけ、自分からすり寄ってくる。
己の欲求が満たされれば、あとは「触るな!」モード全開。
下僕がどんなに「抱っこ」したくても、猫様、逃げる、逃げる、逃げまくる。
しまいにゃ、「シャーッ!」牙をむきだし怒られる・・・。
猫パンチくらって流血。
そんな猫様のツンデレぶり。
猫好きにはそりゃぁもぅ、たまりません。
かわいい猫動画や動物番組を観ていると「私もかわいい猫に癒されたい」と思うことでしょう。
そんなカワイイ「猫様と一緒に暮してみたい!」と思っているあなたへ・・・
猫様をご自宅に迎える前に、伝えておきたいことがあります。
それは、猫に限ったことではありません。
「イキモノ」と一緒に暮らすということは、
実は今あなたが思っている以上に、かなり大変だということ。
室内で大事に育てられている猫様の寿命は「15年」とも言われています。
もっともっと生きてくれる猫様もいます。
猫様と暮す長い時間の中で、動画やテレビ番組などで見ている「超~カワイイ」仕草は、ほんの一瞬の出来事です。
毎日あることでもありません。
そして
はじめに思っていたよりも「やっぱりお世話が大変だから、もう一緒に暮らすのは無理です」と、
途中で手放す(飼育放棄)ことは「動物虐待」になるということ。
「猫なんて、やっぱり飼うんじゃなかった」
「もう、どこかに捨てちゃいたい」
「お前なんて、どこか行っちまえ!」
そんなことになる前に。
できるなら、
少しでも多くの「猫様」たちが、温かいお部屋の中でぬくぬくと平和に、穏やかに、人に愛されて幸せに暮らせるようになってほしいけれど。
ただ「カワイイから」というだけで猫様と暮しはじめたのはいいけれど、
お世話の大変さにギブアップしてしまい、お互いが不幸にならないためにも
子供のころから40年余、
数多の猫様と過ごし、現在も7頭の猫様たちと一緒に暮らしている「猫様の下僕」が
猫様と一緒に暮らすことで待ち構えている「デメリット(大変さ)」をぶっちゃけます。
そしてこれを読んでもなお、最期まで見届ける「覚悟」ができたら、
その時は「猫様」をあなたのお家に迎えてあげてください。
そして、最期の瞬間まで愛してあげてください。
- 「猫様と暮す」メリット
- 「猫様と暮す」デメリット
- 排泄物が臭いよ。
- おトイレの掃除、大変だよ。
- 掃除したばかりのトイレで速攻ウンチします
- おトイレで排泄しない(できない)こともしばし
- マーキングの臭いがくっさいよ
- 家じゅうあちこち毛だらけ
- ところかまわず爪をとぐ
- 突然はじまる睡眠妨害級の大運動会
- 静かなイメージがあるけれど、結構ウルさいんだ。
- 廊下・階段も傷だらけ
- ところかまわず、突然ケポ(ゲロ)るよ
- 下僕のお布団は占拠されます
- 具合が悪くても猫様のお世話だけはしなきゃならんのよ
- 旅行はあきらめましょ!
- 日々、脱走防止に気を遣う
- 猫様、ご飯を食べるよ。
- 食べ物の好みが激しい子も?!
- 「ごはん!」と夜中に起こされます
- 保護(野良)猫の場合は、思うように懐かない子もいる
- 医療費が高い
- 嗅覚が発達しているので、香水はNG
- 私はこのあと7回、泣くことになります
- 自分の将来の生活設計も考えて
- 猫様と暮すならデメリットを受け止める覚悟が必要
- 猫様と共に暮らす「覚悟」ができたら
- 猫(小さな命)と幸せに暮らすために
- ボクたちのことをもっともっとよく知るために
- 猫育ておススメ書籍
「猫様と暮す」メリット
「メリット」とか「デメリット」とか。
そんなことを考えて「猫様」と一緒に暮らしてきたことは一度もないので、
この記事を書くにあたり「猫様と暮すメリット」をずっと考えてみたけれど・・・
あえて猫様と暮す「メリット」というものが思いつかなかったです。
体調が悪くても、看病してくれるわけでもなく。
あ、横で添い寝くらいはしてくれます
忙しくても、お手伝いしてくれるわけでもなく。
むしろ、邪魔ばっかりしてきます。
邪魔だけならいいけど、さらに仕事を増やしてくれます。
当たりの宝くじ(金運)を引き寄せてくれるわけでもなく?!
たまーに
LOTO6が1,000円当たるくらいの金運は運んでくれるかもー。
それでもあえて、猫様と暮すメリットは?と聞かれるなら、
ただただ【可愛すぎる】【癒されるぅ】それだけしか浮かびません。
でもそれこそが、
猫をこよなく愛する「猫の下僕」が、ツンデレ猫様たちと暮す最大の「メリット」なんですけどね
でも。
猫様のお写真や動画を見ていると可愛いし、癒されるし
「猫のお世話なら楽そうだし」と思っているなら、それはちょっと誤解です。
猫様と暮すということは実は
「デメリット(大変なこと)」ばかりだったりします。
「猫様と暮す」デメリット
猫様って、思っているほどに一緒に暮らすのは楽じゃないですよ。
でもそれは猫様に限らず、「生きている」ものと暮すということは本当に大変なコトなんです。
排泄物が臭いよ。
猫様を初めてお家に迎えて、まず最初に「えぇえ・・・っ」って思うのは、排泄物のニオイかもしれません。
お写真や動画じゃ、排泄物の臭いまで伝わりませんものね。
猫様、生きているので。
出すものは「毎日」しっかり出しますよ。
そして、猫は肉食動物なので、排泄物のニオイは結構強烈です。
それでも今はフードもだいぶ改良されているので、昔ほど臭わなくなったような気がします。
(慣れかもしれませんが)
それでもやっぱり臭いものは臭いです。
寝ていても、その強烈なニオイで起こされることも。
砂で埋めてくれればすぐにニオイは消えるけれど、砂で隠さない猫様も中にはいるので、起きて片づけないと寝ていられないこともあります。
猫は外敵に存在を知られないように、ニオイを発するもの(排泄物)を砂で隠すイキモノだけど、外敵のいない「室内」では、排泄物を隠さない子もいるのだそうです。
おトイレの掃除、大変だよ。
世の中には、下僕用のおトイレで用を足せる賢い猫様もいるようですが、
たいていの猫様は、「猫トイレ」の砂の上に「やりっぱ」です。
もちろん、片づけるのは「下僕」の役目
「ぇえ~、またぁ?もぅ、面倒くさいなぁ」って思っても、
下僕の体調がどんなに悪くても、毎日おトイレの掃除をしなければなりません。
ちなみに、おトイレの砂代の費用も結構かかります。
これまで購入してきた砂の中でも、一番安くて1袋400円前後です。
それを毎週3袋くらい消費するので1週間で1,200円くらい。
ひと月最低でも5,000円くらい。
地味にお財布に響きます。
あと、排泄物交じりの重たくなった砂を、ごみ集積所に出す手間もありますよー。
当下僕の自治体では「普通ゴミ」で出せますが、
自治体によっては出し方が変わってきますので、お住まいの役所に確認してくださいね。
水(下僕用のおトイレ)に流せるタイプの猫砂もあるけれど、
流し過ぎちゃうと「つまり」の原因になるので、あまりお勧めはしません。
掃除したばかりのトイレで速攻ウンチします
排泄物をキレイに取り除いて、新しい砂を足して。
おトイレの周りに散らかった猫砂を集めて捨てて・・・。
やっと綺麗にしたおトイレ(&おトイレ周り)。
今、お掃除をしたばかりなのに。
まってました!
彼らは、おトイレが綺麗になるのをずっと待っていたので、お掃除が終わった瞬間、おトイレに飛び込みます。
せめて30分・・・いや、15分後だったらまだ良いけれど。
5分もたたずに「シャッ、シャッ、シャッ♪」砂をかく音が聞こえてくると、正直ヘコみます。
「掃除する前にやらんかいっ!」と、疲れていたりする日はちょとイラつきます。
でも、怒れません。
生きている以上、排泄するのはごく普通のことなのですから。
・・・ぉかーちゃん。
時々、ボクのこと怒るけどな
っていうか。
あんたの場合は、トイレがしたいんじゃなくて
ただ真っ先に自分の「ニオイ」つけたいだけでしょが!
出ないのに、掃除したおトイレ全部に、片っ端から入るな~っ!
(っていうか砂を床にバラまくなっ!)
おトイレで排泄しない(できない)こともしばし
人間だって、汚いおトイレには入りたくないですよね?
同じように、
猫様だって汚れたおトイレには入りたくないものです。
「もぅ、面倒だしー。」と、お掃除を怠けてしまい、
溜まった排泄物を片付けることなく、おトイレがいつまでも汚れていたりすると、おトイレ以外のところで排泄しちゃいますよ。
トイレ以外の場所で粗相されちゃったら、お掃除に余計な手間がかかります。
なので「面倒」とか言ってないで、さっさとお掃除しちゃいましょ!
あるいは下僕の気を引きたかったり、ストレスが溜まっていたり
あえて、おトイレ以外のところで排泄する子も稀にいます。
また「尿路結石」になってしまうと、ちびちびタラタラ~と、あちらこちらに漏らしたり。
なんていうことも。
フローリングなら、簡単に拭き掃除ができるけれど、
だいたいが寝具(しかも羽毛)だったり、カーペットだったり。
さらに、高齢になった猫様の「うんち」はキレが悪く、歩きながらそちこちで落とすことも。
もう何度、気づかず踏んづけた事か・・・(苦笑)
マーキングの臭いがくっさいよ
また「医療費」のところでもお話しますが、「去勢」をしないと男の子はところかまわず「マーキング(スプレー)」をするようになります。
猫様には自分の縄張りに「自分のニオイ」をつける習性があります。
猫様があちこちにスリスリする姿を見たことがあるかと思います。
あれは、「あご」や「頬」、「肉球」にある臭腺から「自分のニオイ」をつけています。
この臭腺から出る「ニオイ」は、人間にはほとんどわかりません。
ですが、「スプレー」と呼ばれている【尿】のマーキングだけはハッキリ言って強烈です。
拭いても拭いても、そう簡単には取れない臭いです。
ちなみに「女の子」もこのマーキング(スプレー)をします。
でも、男の子より回数も臭いも控えめです。
とはいえ、やはりクッサイものはクッサイです。
去勢(避妊)をすればこの「マーキング(スプレー)行為」は解消されます。
うちの子たちは最初の繁殖期を迎える前に「去勢(避妊)」したので、マーキング(スプレー)はしないのですが、なかには去勢(避妊)をしても、マーキングする子もいるようです。
\猫様の臭いに悩んだらコチラをおすすめ/
※感じ方には個人差があるのでご注意。
家じゅうあちこち毛だらけ
はっきり言って、家の中で黒い服は着られません。
まぁ、私は気にせず着てますけど
気が付けば全身、猫様の毛だらけです。
毎日どんなにキレイに部屋を掃除したって、ふと見ればあちこちに毛が着いてます。
(外出着は、猫様の毛がつかないように片付けておかないと大変なことになります)
換毛期はさらに大変です。
猫様の毛の付着した服をそのまま洗濯すると、一緒に洗濯機に入れたほかの洗濯物にも毛が付着します。
それがフェイスタオルだった時には、そりゃーもぅ最悪なことに。
洗顔した顔を拭く時、付着した毛で顔がちくちくします。
なのでお洗濯前に、服についた毛をコロコロで取り除かなければなりません。
面倒です。
ところかまわず爪をとぐ
もう、気にしてませんが。
我が家の柱、壁・・・爪の引っかかるところ、全部ボロボロです。
ソファー、絨毯、カーペット、畳、カーテン・・・
気づけば、楽しそうに爪とぎしています。
カーテンは「爪をとぐ」というより、
引っかかって戯れてる・・・という感じですが
専用の爪とぎを用意しても、その時、爪とぎしたい場所で爪をとぐ。
怒っても無駄です。
それが、猫様です。
突然はじまる睡眠妨害級の大運動会
普段はおとなしく静かなイメージの猫様ですが、実は夜行性のイキモノです。
まぁ、夜行性とはまたちょっと違うのですけど、ね。
正確には「薄明薄暮性」のイキモノ。
明け方と、日没直後の「薄暮」の時間帯になると活動が活発になるんです。
とはいえ、やっぱり下僕が布団に入ったころ元気になる子もいます。
我が家の猫様たちはみな、それ相応の年齢になったのでだいぶ落ち着いたけれど
それでも時々、なんのスイッチがはいるのか?
暗いお部屋のなかで、寝ている下僕の布団(体)の上を、ものすごい勢いで右へ左へと踏みつけて走る大運動会が始まります。
これは、薄暗い時間に狩りをしていた頃の名残で、「狩り」のシミュレーションをしているからなのだとか。
多頭の場合、ここから鬼ごっこへと発展することも在るので、そりゃーもう大騒ぎ。
ときに顔面すれすれに、頭の上も勢いよく飛び越えていくので、ちょっと怖いです。
静かなイメージがあるけれど、結構ウルさいんだ。
猫様。
無駄に鳴くことのない静かなイメージがあるけれど、実はそうでもないよ。
ごはんを用意している間、ひたすらおとなしく待っている猫様もいれば、
ごはんが出てくるまで足元をちょこまかうろつき、「ぴーひゃー」鳴き続ける猫も。
外に知らない猫様が来たら、
夜中だろうと威嚇のために「フーッ!シャーッ!ウギャギャッ!」と叫んだり、
避妊や去勢をしていない猫様は、繁殖期には「ウォォンっ。アォォンっ。」独特な声で鳴き続けます。
しかも心臓がバクバクしちゃうほど、びっくりするくらいの大きな声で。
また、夜中に鳴いて起こされることも。
若い元気な猫様が夜に鳴くのは、「遊んでほしい」という欲求からがほとんど。
でも、老いた猫様が夜に鳴くのは「何かの病気」のサインがあったりするので、早めに動物病院で受診しましょぅ。
受診前に、夜鳴きをする頻度やその時の様子をメモしておくと
正確な診断につながりますよ。
廊下・階段も傷だらけ
猫様は普段、爪を隠して歩いている。
というイメージですが、やっぱり多少は出ているんですよね。
また、大運動会に興奮して、家じゅうを走り回ったりすれば、
滑って転ばないように踏ん張ったりするために爪が出て、廊下や階段の床を削っていきます。
気が付けば、「そのうちどこか穴が開くんじゃないだろうか?」と思うほど、
廊下も階段も無数の爪痕で傷だらけ。
\床や廊下を傷から守りたいな~と思ったらこのカーペットおすすめ/
ところかまわず、突然ケポ(ゲロ)るよ
猫様はとにかく、そこらじゅうでよくケポってくれます。
「ぅけっ、うけっ」という声が聞こえたら、
そりゃぁもぅ、どんなに深く寝ていたって一瞬で目を覚まします。
自分の寝ているお布団の上だろうが、横で寝ている兄弟たちの頭上だろうが、ソファーの上だろうが、パソコンやマウスの上にだって、猫様が「そのとき居る場所」でケポります。
人間のように「と、トイレ・・・っ」なんてことはありません。
今いるその場所でケポります。
同じ部屋にいてくれたら「ぅけっ、うけっ」の声に気づけるけれど。
これが別の部屋だったり、出かけていたりして気づかないと「え?!これ、いつの?」という、カッピカピになったケポを数日後に発見することも。
ケポのお掃除、はっきり言って面倒です。
出したてのケポは、ぐにょぐにょと柔らかく、ほっこほこ生ぬるくて気持ち悪いです。
まだ固形のケポならまだ簡単だけど、液体のケポはさらに大変。
シミになるしね。
できれば見て見ぬふりしたいです。
でも、誰も片づけてくれません。
自分で片付けないと、です。
本当に、面倒です。
下僕のお布団は占拠されます
「さて、寝ようかな。」と思ったとき、お布団の真ん中ではすでに猫様が爆睡中。
起こすことも、どかすこともできず、お布団の隅っこからこそーっと入らなければなりません。
・・・入る場所があればの話ですが。
寝ている間にも、いつの間にか占拠されてしまっていることも。
夏ならまだ良いです。
下僕、お布団なくても何とか寝れます。
冬。
寒さで目を覚ますと、寝る前にはいなかったはずなのに、いつの間にかお布団の真ん中で猫様、爆睡。
下僕はいつの間にか端に追いやられ・・・
お布団、返してください~っ
具合が悪くても猫様のお世話だけはしなきゃならんのよ
あなたのほかに、お世話をしてくれる家族がいれば心配ないのですけどね。
もし一人暮らしで猫様のお世話をしようとしたとき、
あなたがちょっと具合が悪く「だるい」「しんどい」「動きたくない」と思っていても、猫様のお世話だけはちゃんとしなければなりません。
ごはんとお水の用意をして、
おトイレのお掃除をして・・・。
おちおち倒れてなんかいられません。
いまは便利な世の中になったもので。
「自動給餌器」「自動給水器」「自動おトイレ」なんてものあるので、
ちょっとくらいなら倒れられそうですが・・・(苦笑)
旅行はあきらめましょ!
猫様は縄張り意識が強く、自分たちのニオイがなくなる「家(縄張り)の外」に出るのを嫌がります。
なのでワンちゃんと同じように「一緒に旅行に行けばいいんじゃないのー?」と思っても、遠く連れ出されてしまう猫様にしれみれば、それはかなりのストレス。
ボクたちのことは気にせず、一人で行ってください!
と、猫様は思っているかもしれません。
でも、猫様だけでのお留守番は、ご飯・おトイレの環境を整えても、せいぜいが1泊です。
そもそも、お留守番させてる猫様のことが心配になるので、せっかく旅行に行っても楽しめないです。
もしどうしてもお留守にする場合は、ペットホテルも良いけれど、
1泊くらいなら猫様ひとりでもお留守番できちゃいますし、連れ出されるよりお家にいたほうが猫様もストレスにもなりません。
お出かけ中の見守りは、このロボットにお任せするのも善いかも?
また、
猫様がインスリン投与の必要な「糖尿病」など、手のかかる病気になったら旅行どころじゃぁないですよ。
日々、脱走防止に気を遣う
下僕が家から連れ出すことは嫌がるクセに、隙あらば脱走しようとしている猫様。
もー、これ、なんでしょね。
どんなに気を付けていても、ほんのちょっとのうっかり(不注意)で、窓や玄関を開けた瞬間に勢いよく飛び出してしまうことが。
また手が入るくらいの隙間さえあれば、自分で窓を開けて脱走しちゃう猫様もいます。
これは無理だろうと思うような重い窓でも、軽く開けて脱走しちゃいます。
脱走されてしまうと、無事にお家の中に連れ戻すまで「事故に遭ったらどうしよう?」「このまま会えなくなったらどうしよう?」心配と不安と恐怖で心が潰れそうになります。
万が一の「脱走・迷子」に備えた保険もあるようです。
なんとも至れり尽くせりな世の中になったものです。
猫様、ご飯を食べるよ。
「ぬいぐるみ」じゃないので、ね。
当たり前のことですが、猫に限らず、犬だってほかのイキモノだって、
もちろん「ヒト」だって
生きているものは必ず「ごはん」を食べなければなりません。
我が家の場合7頭いるので、1頭あたりのフード代があまり参考にはならないのですが、だいたい一般的なフード「600gで500円前後」のフードなら、1か月4袋を消費することになるかな?という感じです。
1袋500円程度ですから、一緒に暮らし始めのころはあまり気にならなかもしれません。
ですがそのうち、じわりじわりとお財布の負担になってきます。
体重4kgの子で1日70gを食べさせることが必要になるので30日で「2,100g(2.1kg)」。
たとえばこの「一般的なフード」の金額で単純計算すれば(1,034円×2袋=2,068円)として、
2,100円×12ヶ月=25,200円(以前よく食べていたフード)
毎日きっちり計量して、これだけを与え、
室内飼育の平均寿命と言われている15年、生きてくれるとしたなら、
単純計算で「378,000円はかかる」という計算になるのかな?
ま、こんな単純計算で終わりっこないです。
これを安いと思うか、高いと思うかは人それぞれかな・・・と。
でも、実際に一緒に暮らせば
食事は「これだけ」ということはないと思います。
もちろん、これより安いフードもあれば高いフードもあります。
高いフードを食べさせればいいというわけじゃないですが、
とはいえ、あまりにも安すぎるフードもあまりおススメできません。
また、オスの猫様がかかりやすい病気のひとつ「尿路結石症」になったり、
猫様の宿命とも言われている「腎臓病」になったりすると、
その治療をサポートする「療養食」に切り替えなければなりません。
療養食は2kgで5,000円前後。
療養食は獣医さんの処方が必要になります。
まずは、獣医さんに相談してから食べさせてあげてくださいね
フードのほかに、あの「おやつ」も食べさせたいな~ぁと思えば、食費はさらにかかっちゃいます。
食べ物の好みが激しい子も?!
ずっと同じフードを食べる子もいるけれど、昨日まで食べていたフードを、今日突然、食べなくなることなんて、しょっちゅうです。
でもこれは猫様の習性上、仕方のないことらしいです。
とはいえ。
療養食を食べさせないといけないのに「これ、やだぁっ!」と食べてもらえなくなると、ほとほと困ります。
「ごはん!」と夜中に起こされます
夜中の2時だろうが3時だろうが、お腹が減って目を覚ますと、ぷにぷにした肉球で顔を叩かれ起こされます。
寝たふりしてもダメです。
猫様、あきらめません。
ごはんが食べられるまで、さらに「爪ぷち★」攻撃で起こしてきます。
この「爪ぷち★」、地味に痛いです。
もっともこれ、最初の下僕の行動に問題があるのですが(苦笑)
起こされたくなかったら、最初に「ダメっ。朝まで待つ!」とルールを決めておかなきゃダメです。
ちょっと甘やかして一度でも夜中にご飯をあげちゃうと、猫様はもらえるまで起こすようになります。
保護(野良)猫の場合は、思うように懐かない子もいる
いつの間にか家に居ついていた保護猫兄弟たち。
(ベランダから好き勝手に出入りして、そのまま居ついちゃいました)
ご近所からのクレームと、危険から保護するために家の中に閉じ込めることになってしまったのだけれど、10年近く一緒に暮らしていても、いまだに抱っこをさせてくれません。
抱っこしようとすると、腹蹴りくらわし逃げていきます。
もうそろそろ、
心開いてくれても良さそうなものだけど・・・
でもそれはきっと、お外で暮らしていた時に怖い目に遭ったからだと思うので、焦らず怒らずに、温かい目で見守りましょ。
彼らは「ぬいぐるみ」ではない、心を持っている「イキモノ」なのだから。
「抱っこ」まで、まだまだ時間はかかりそうだけど、いつかきっと心を開いてくれるはず。
医療費が高い
これは、猫様に限ったことではないですけどね。
どんなに健康であっても、1年に1度は「ワクチン」の接種で病院のお世話になります。
接種する内容にもよるけれど、私がお世話になっている動物病院では~5,000円かかります。
(※接種する種類で変わってきます)
健康診断も必要ですね。
多頭なので念のために「エイズ検査」もします。検査に5,000円かかります。
去勢や避妊の手術もしてあげたほうが良いです。
去勢(♂)で15,000円から25,000円が相場です。
避妊(♀)で20,000円から35,000円が相場です。
去勢や避妊をするのは可哀そうだという人もいますが、
手術しないと、繁殖期のたびにマーキングされちゃいます。
マーキングでスプレーされた尿は、普段の尿と違って思いっきりクッサイです。
このニオイ、拭いても拭いてもなかなか取れないくらいに強烈です。
うちの猫様たちは、最初の繁殖期を迎える前に去勢・避妊の手術をしたので、
どの猫様もマーキングしないようで、あのスプレーのニオイ忘れましたが(苦笑)
そして繁殖期の間は外に出たがるし、一晩中「ぅおうぉあぉあぉ」鳴いてウルさいです。
しかも、この声はかなり独特。
でも、なにより
避妊と去勢の手術をしないことで、繁殖期に発散ができず、ストレスが溜まって病気になってしまったりしたら、そちらのほうが可哀そうです。
病気になったりケガをすると、さらにびっくらぽん!の治療費がかかります。
だって猫様には人間のような「健康保険」の補償がないのですから。
腎臓が少し悪いアメショの「宇宙-sora-」には、毎日お薬が必要で1か月分約7,500円。
療養食は2㌔で5,000円から6,000円。(値上がりしちゃいましたからね)
腎臓が悪くなると治ることはないらしいので、この出費が毎月かかります。
数日、数か月の話じゃないです。
数年・・・十数年です。
腎臓病は治らないのですから、亡くなるその日までかかる費用です。
でもだからって、その子を見捨てるわけにはいかないのです。
天命をまっとうし、最期を迎えるその日まで、
しっかり責任をもって育てなければなりません。
他にも、いろいろな病気になることがあります。
「人間の子」だったら「この子、お薬代がかかるから、もぅいらないわ」ってなりませんよね。
それと一緒です。
でも人間には「健康保険」という制度があります。
自己負担3割。
それでなんとか医療費を抑えることが出来ています。
ですが、猫様にはそれがありません。
下僕の負担は100%。
なので、もしもの時に備えて「ペット保険」に加入するという方法もあります。
ただ、ペット保険は掛け捨てです。
場合によっては保険に加入するほうが負担になることも。
かかりつけの動物病院の治療費と比較して、どちらが良いかを検討しましょ
猫様の「病気」を素早くキャッチするために、こちらのおトイレを使うこともおススメ♪
尿の小さな異常に素早く気づくことで、重症化を防げることも。
嗅覚が発達しているので、香水はNG
私は香水があまり好きじゃないので、私にはデメリットではないですが
猫様の嗅覚は、ハンパなく優れています。
猫様にとって「ニオイ」は大事な情報源です。
なので人間には「いい匂い」の香水も、猫様にとっては情報収集を邪魔するただの「くっさいニオイ」で嫌われます。
また猫様は、精油成分に対する代謝機能が不完全なので「アロマ」の使用も、急性中毒を起こしたり、アロマの精油が徐々に蓄積されて肝不全を起こす可能性もあるのでNG。
精油成分は皮膚からも吸収しちゃいます。
だから、お部屋にアロマを充満させるだけじゃなくて、アロママッサージやアロマシャンプーにも注意です。
猫様と暮すと、お部屋はうんこ臭くなるし、アロマは使えないし、「いい匂い」にこだわる人はかなりのデメリットになります。
と言っても。
猫様だって四六時中「うんこ」してるわけじゃなので、お部屋の中はそんなに「うんこ臭く」はならないですよ・・・
私はこのあと7回、泣くことになります
猫様の寿命は15年から20年と言われていますが
猫様、確実に私より先に死にます。
これまでも、いくつもの別れを経験してきたけれど、こればかりは慣れるものではありません。
一緒に暮らし始めた日から、いずれかならずやってくる「猫様とのお別れの日」も、覚悟しておかなければなりません。
私はこのあと7回。
悲しいお別れをしなければならないのです。(その日が来ないことを祈りたいですが・・・)
耐えられるかな・・・私(苦笑)。
在りし日の、
愛するボクたち(我が子)の姿をフィギュアに残す人が増えているんだって
いまはまだ早いけど・・・
【遺毛】を遺しておくサービスもあります。
(こちらは、「出逢った記念日」に作られている下僕さんも多いです)
こんなほっこりする「メモリアル・アイテム」も・・・。
自分の子の写真でつくる、自分だけのオリジナルです。
自分の将来の生活設計も考えて
今、どこで暮らしていますか?
アパートですか?
一軒家(持ち家)ですか?
今、独身ですか?
お付き合いされている方は、猫様が好きですか?
今、どんなお仕事してますか?
これから先、「転勤」なんてありますか?
これまでの「生活」がガラリと変わり、お引越しやなんかで「猫を置き去り」にしていくバカタレな人もいます。
アパートはボロになっても構わないけど、新築がボロにされるのは困るから猫様は連れて行かない。
これだけは絶対に、やめてください。
今までぬくぬくしたお部屋で暮らしていた子が、厳しい「冬」を外で、どこかの軒下に潜り込み、凍えながら体を丸めて過ごす姿を想像できますか?
これまで、時間になれば出て来た「ご飯」。
お腹を空かしながら「食べられるモノ」を探してフラフラ歩き回る姿を想像できますか?
それまで「ぽっちゃり」していた体型が、どんどんやせ細っていく姿を想像できますか?
フラりと入り込んだ庭先で、こっぴどく追い払われ、虐待されてしまうこと、想像できますか?
「保健所に連れて行くと【殺処分】されちゃうし、それよりは自由に・・・」と思ったところで、その子が誰かに拾ってもらえるとは限りません。
誰かから「ご飯」を貰えるとも限りません。
むしろ、心無い人からの暴力を受けるかもしれません。
追いかけられ、怯える日々かもしれません。
毎日、毎日、お腹を空かし、怖い思いをしながら「食べられるもの」を探して歩き回るのです。
あなたの今の「生活」が変わっても、猫様と共に暮らす。
それができないようであれば、絶対に猫様(小さな命のイキモノたち)とは暮らすな!です。
それでも、もしどうしても「置いて」いかなければならない事情ができたのであれば、ちゃんと貴方の代わりになって貴方以上に「愛情を注ぎ、最期まで育ててくれる人」を探してからにしてくださいね。
猫様と暮すならデメリットを受け止める覚悟が必要
初めて猫と暮すと、まだまだ「え?」と思うことがあるかもしれません。
ここには書いていない(私が感じていない)ことも、
貴方にとっては「デメリット」と感じることがあるかもしれません。
でもまずはこの記事を読んでいただき、これらのデメリット(お世話の大変さ)を受け止める自信がないかもーって思ったら、今はまだ・・・
「猫様」と暮すことをあきらめたほうが良いと思います。
猫様のためにも
あなたのためにも
猫様と一緒に暮すということはデメリットなことばかりけれど、それでも私がこんな猫様たちと一緒に暮らしているのは、
私はやっぱり「猫」が大好きだからです。
猫が「猫様」だからなのです。(なんのこっちゃ。ですね)
横にいるだけで、デメリット以上の「癒し」と「幸せ」をくれる猫様たち
でもそれは、「猫」のことが本当に大好きだからこそ。
これらのデメリットさえも、愛おしくなってくるんです。
デメリットを読んでもなお、「それでも猫様と一緒に暮したいんだ」と思ったのなら、
その時は、しっかりと覚悟を決めて家族に迎えてくださいね。
そして、どんなことがあっても
途中でその命を、自分勝手な理由で手放すことがないようにお願いします。
猫様に限らず小さな命と一緒に暮すということは、決して楽ではありません。
本当に大変なことなのです。
途中で一緒に暮らすことが難しくなったから・・・と言って、「だって知らなかったんだもん」という言い訳は通用しません。
どんな理由であれ途中で飼育放棄したりすると、厳しい罰則もまっていますよ・・・
猫様と共に暮らす「覚悟」ができたら
猫様と暮す準備を始めましょう。
とはいえ、あまり「気張る」必要はないです。
「ちゃんとした下僕になろう」と気張りすぎると、疲れちゃいます。
最期まで看取る覚悟と、デメリットな部分を受け止められれば
あとはちょぃちょぃ「ずぼら」な関係でも全然OK!
猫(小さな命)と幸せに暮らすために
こちらの通信教育では、正しい「飼養管理」について学ぶことが出来ます。
これから「動物」と何かお仕事をしたいと考えている方や、
自分の大切な猫たちを護るために必要な正しい知識を得るために、こちらを受講している方が増えています。
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猫育ておススメ書籍
猫様と暮すための教科書的書籍はいろいろあるけれど
これを読めば、あとはだいたい一緒かな、と。
獣医さんが書いた書籍は面白く、とても参考になります。
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