完全に室内で暮らしてるからと言っても、ね。
猫様が感染症にかからないって保証はどこにもないんだよ。
細菌やウィルス、ダニやノミ・・・どこから侵入するか解らんもん。
もしかしたら、知らずのうちに下僕が持ち帰ってきちゃう可能性だってあるんだ。
だから、毎年1回。
室内で暮らしている猫様も
ちゃんと「ワクチン」は接種したほうがいいよって、話。
感染症の病原体
まずは「病原体」のお勉強、しましょ。
感染症の病原体
病原体の正体?!
病原体の正体は「微生物」
肉眼では見ることのできない、ごく小さ~~な生物のことをまとめて「微生物」。
腫瘍の治療などにもちいられる「ウィルス」もあるんだよ
微生物には、「有益」な働きをするものも多いけれど、
一方で、不利益をもたらすものも多く存在し、感染症を引き起こす原因となる微生物を「病原体(病原微生物)」というのです。
細菌
ひとつの細胞からなる「単細胞生物」。
体内や体の表面、土の中や水の中・・・地球上のあらゆる場所に無数に存在。
ごくごく小さいけれど、エネルギーを作って自力で増殖するなど「生物」としての特徴があります。
細胞内でDNAの複製を作って細胞分裂を繰り返し増殖するのが一般的。
宿主の体内で増殖し、炎症反応を引き起こしたり、毒性を出すことによって病気を引き起こしちゃいます。
ウィルス
ウィルスは生きた細胞内で増殖。
3万種ほど知られていて、1つの種類にも多くのタイプ=【株】が存在。
遺伝子の「配列」がそれぞれ少しずつ違うため「種」としては異なるものの、遺伝子の「特徴」は同じなため、すべて「コロナウィルス」として分類。
ヘルペスウィルスやアデノウィルスなども同様。
多くのウィルスのうち、感染症を起こすのはごく一部で、
病原性を持つウィルスは細胞を破壊したり、免疫力を低下させたりすることで発症。
ウィルスは体外では数時間から数日で死滅。
そのほか
■ 真菌(かびの一種)
単細胞の酵母菌(マラセチア皮膚炎)
多細胞の糸状菌(水虫・皮膚糸状菌症状)
■ マイコプラズマ(細菌の一種:マイコプラズマ肺炎)
■ リケッチア(ダニなどが媒介する紅斑熱)
■ オウム病クラミジア(オウム病)
■ 内部寄生虫
トリコモナス・マラリア・トキソプラズマなどの「原虫類」
猫回虫・犬糸状虫などの「ぜん虫類」
■ 外部寄生虫 (ノミ・ダニなど)
参考資料:withPETS(日本愛玩動物協会)