キャットフードは「仔猫」と「成猫」では違うのよ
もし、仔猫をお迎えすることになったら「仔猫用」のものを、
1歳をすぎた成猫をお迎えすることになったら「成猫用」を
また、7歳を過ぎた「シニア期」の猫様をお迎えすることになったら「シニア用」を。
お迎えする「猫様」のライフステージ(成長)によって、選ぶキャットフードは変わってきます。
昔は、「キャットフード」と言ってもほとんど種類がなく
仔猫も成猫もシニアになった猫様も、みんな同じフードを食べていたんですけどね。
今は驚くほど、いろんなフードがあるものです。
仔猫を迎えたら
仔猫に食べさせるキャットフードは、成猫に成長するために作られた「こねこ用」を準備します。
仔猫が成長していくためには、成猫の約3倍くらいのエネルギーや栄養素を必要とします。
仔猫用のキャットフードは、これに適した栄養量となっています。
なので、成猫用に比べると「高カロリー」となっています。
つまり、成長過程にある仔猫にとって成猫用のキャットフードでは、栄養量が不足してしまいます。
仔猫用のキャットフードは、生後約1年くらいまで食べさせるのが理想です。
仔猫用のキャットフードと言っても、いろんなものがあります。
もし、保護猫施設から譲り受けた猫であれば、
そこで食べていたフードを聞いて、そのまま食べさせてあげましょう。
もしある日突然、「運命的な出逢い(保護)」をしてしまった猫なら、我が家ではこれかな。
宇宙-sora-を我が家に迎えた時に食べさせていた「こねこ用」は、日々のフードの改良によって今はもうないみたいです。
私は気にしたことがなかったけれど、最近では、
猫様は完全肉食なので、「穀物」が入っているのは避けたほうがいい。
という主張もあるようですので、そういうのが情報が気になる方は、ロイヤルカナンなどの「サイエンスフード」をおススメします
本当に「穀物」が入ったフードはダメなのか?
どんなフードを選んであげるべきなのか?
服部先生のこの動画は、かなり参考になりました
1歳を過ぎたら・・・
仔猫用のキャットフードは「高カロリー」です。
なので、成猫になった猫様にいつまでも仔猫用を食べさせていると、カロリー過多で「おデブ」ちゃんになってしまいます。
おデブちゃんになると、いろんな病気になってしまうので注意が必要です。
また、体重が重くなることで、ケガもしやすくなってしまいます。
1歳を過ぎた猫様をお迎えするなら「成猫用」のキャットフードを食べさせます。
我が家では、
ペットライン(日清ペットフード)さんの「キャラットミックスまぐろ仕立て」がメインです。
我が家では現在、「ドライフード」がメインですが、
水分補給という点から「ウェットフード」を食べさせてあげるのもよろしいかと。
ただ、「ウェットフード」は、腐りやすいのですぐに食べきる量を与えること。
食べ残した場合はすぐに片づけること。
また「一般食」なものが多いので、
どちらかと言えば「おやつ」もしくは「トッピング」向き。
「ウェットフード」だけを与えないように気を付けましょう。
と、知り。
今の子は「ドライフード」がメインですが
まだネット(情報)社会ではなかった時代に一緒に暮らした猫たちには、このことを知ることもなく、ただ美味しそうだからという理由だけで、ひたすら「ウェットフード」だけをあげていたものです・・・。
我が家には、療法食を食べさせなければならない子もいるのですが、
どこも問題なく元気な子たちには基本、このフードを食べさせています。
このシリーズには他にも「ささみ」「かつお」があるのですが、
お店に買いに行くと、この「まぐろ」だけがいつも品薄なので、どうやら他のお宅の猫様もお好みのようです。
ただ、これもまた「添加物」「穀物」などなど・・・細かなことが気になる方は、
ちょっとお値段が高くなりますが、「ロイヤルカナン」さんや「ヒルズ」さんのサイエンスフードなら安心できるかと思います。
7歳を過ぎたシニアの猫様には・・・
猫様が7歳を過ぎていたら、やはり必要になってくる「栄養成分」が変わってきますので、
「シニア用」のキャットフードを選びましょう。
また、シニア期になるころには「腎臓」に負担がかかり病気になる子も多いので
腎臓ケアに配慮したフードもおススメ。
特定の「病気」がある子は療法食を
「尿路結石」や「腎臓病」など
特定の病気を診断され、獣医師さんさんから「療法食を食べさせましょう」と言われた子には
その治療をサポートするために、獣医師さんの指導に従って療法食を食べさせなければなりません。
療法食は自己判断で、勝手に食べさせることもできません。
療法食は、最新の科学を摂り入れている「サイエンスフード」です。
一般的なフードと異なり、「お薬」レベルのお食事になります。
まずは必ず、獣医師さんに確認しましょう。
たとえば、便秘用の療法食を食べさせようとして、誤って似たような名前の「便を固くしてしまう」作用のある療法食を食べさせてしまい、かえって悪化させてしまった。
尿路結石を溶かす療法食を自己判断で食べさせ続けた結果、別の種類の尿路結石ができてしまった。
ということも起こりえるわけです。
また、多頭の場合は同居の猫が盗み食いをして体調を崩すということも。
獣医にゃんとすの猫をもっと幸せにする「げぼく」の教科書より
効力が高い故、誤った与え方をすると簡単にペットの健康を害してしまう恐れもあるのです。
この書籍に詳しいことが書いてあります。
是非一度、読んでみてくださいね。
神経質にならないでね
とはいえ。
仔猫が「成猫用」を食べてしまったから、
また逆に成猫が「仔猫用」を食べたからと言って、特に大きな問題があるわけじゃないです。
当然のことながら、
日本で売られているキャットフードには「害」となる成分は含まれていません。
ただ。
仔猫に成猫用を食べさせてばかりいては「栄養不足」になりますし、
成猫になった猫様にいつまでも仔猫用を食べさせていては、「カロリー過多」になってしまうというだけです。
まぁ、それはそれで問題な気もしますが(苦笑)
なので、ちょっとくらいなら仔猫が「成猫用」を食べても、成猫が「こねこ用」を食べても大丈夫です。
ちょっとって、どれくらい?
そう聞かれると難しいですが
ようは、栄養不足になったり、栄養過多にならないようにしてねーってことで
ペットショップや、ブリーダーからお迎えした、はっきり「誕生日」がわかる猫様なら「1年経った!」で、フードを切り替えることができますが、
ノラ猫を保護したり、
保護猫施設からお迎えした時は、およそでしか年齢がわかりません。
なので、「そろそろ1年なのかなぁ」くらいの気持ちでOK。
獣医師さんに相談しながら「そろそろかなぁ」と思うタイミングで、少しずつフードを切り替えていきましょ。
思い返せば・・・
今一緒に暮らす、我が家の保護にゃん6兄弟。
子猫の時にうちの庭に迷い込んできたけれど、「こねこ用」を食べさせてなかったような。
最初から、普通の成猫用のフードを食べさせていた気がするー。
でもどの子も「栄養不足」にはならなかったし、今ではみんな、まん丸ぱんぱんコロッコロ。
栄養のことをちゃんと考えたら、仔猫には「こねこ用」を食べさせたほうが善いけれど、
「こねこ用」を食べさせることができなくても、元気に育ってくれるんです(苦笑)
宇宙-sora-を我が家に迎える前の子たちの時代は
そもそも「こねこ用」のフードなんて見かけなかったですし・・・
我が家は多頭なので、やはり健康な子が「療法食」を食べてしまうこともあります。
獣医さんに確認したところ「健康な子が療法食を食べる分には問題はない」とのこと。
ただ何かしらの症状がある子が、その症状と異なる療法食を食べるのは危険なので、そこは注意が必要です。
療法食って、
下僕が嗅いでも普通のフードより美味しそうな匂いがするんですよねぇ
プレミアムフードはどうなん?
当下僕宅では「プレミアムフード」と呼ばれているものは食べさせてません。
だって、この系のフードって高いんだもん・・・
うち、猫様が7つもいるし、
療法食じゃなきゃダメな子もいるし
療法食自体が高いし
これ以上、高いフードは経済的に無理ですもん
でも、「高いフード」を食べさせているから「いい下僕」というわけでもないし、
「安いフード」しか食べさせられないから「悪い下僕」というわけでもないです。
ちなみに、先ほど紹介した「獣医にゃんとすの猫をもっと幸せにする「げぼく」の教科書」でも
・ 酸化防止剤(防腐剤)は発がん性があるので危険
・ 副産物やミールは粗悪な原材料が含まれていて危険
・ 猫は完全肉食動物なので穀物の入っていないグレインフリーフードにすべき実は、これはらまったく根拠のない情報なのです
獣医にゃんとすの猫をもっと幸せにする「げぼく」の教科書より
このように書かれています。
実際に「アフィリエイト」をやっていて気づいたのですが、
いわゆるおススメランキングにある「プレミアムフード」と呼ばれている高いフードは
紹介報酬料も高いんですよね。
なので正直に言えば紹介したいところなのですが(苦笑)
フードの紹介って、実際に自分が食べるわけじゃないから結構と難しいし
猫様が感想を言ってくれるわけでもないし、
疑問も多く悩んでいたところにこの書籍を読んで、やっとスッキリ。
プレミアムフードを否定するつもりはないけれど、
特別、プレミアムフードを食べさせなくてもいいじゃん、みたいな(笑)
なるべく「いいもの」は食べさせてあげたいけれど、それが経済的な負担になってもダメだし、
猫様の体質や好みの問題もあるけれど、
安くても、健康的に美味しく食べられるものを食べさせてあげればいいのだと思う。
ココだけの話。
実はプレミアムフードの「サンプル」をプレゼントっていうのがあったので、それを食べさせてみたけれど、あまり興味を示さなかったというのがホントのとこ。
むしろ「ロイヤルカナン(療法食)」のほうが食いつきがいいという・・・(苦笑)
こちらの動画も参考になります。
フードの保管に
フードは、「酸化」させないことが大切。
すぐに食べきれるサイズなら、袋をしっかり閉じておけば大丈夫だけど
しばらく消費できそうにない場合は、しっかり密封できるちゃんとした容器での保存をおススメ
スタイリッシュでフードの保存容器っぽくないから、
お部屋にも馴染んでおススメ♪
計量カップ付きなのが便利!
(ずぼらな下僕は「こんなもんかな」で測ったことないけど(苦笑)
これだけは守って
どんなに健康な猫様であっても、食卓に並んだ「下僕」の食事を食べさせたらダメよ。
意地悪で言っているわけではありませんよ
下僕がご飯を食べていると、「それ食べたい」とおねだりしてくる猫様も。
上目遣いで可愛くおねだりされちゃうと、ついついあげたくなっちゃうのが「下僕の性」。
ですが、猫様のためにはここは心を鬼にして我慢しましょぅ。
人間の食事は、猫様には味付けが濃すぎるものばかり。
また、「玉ねぎ」や「ねぎ」など、猫様にとって【毒】になってしまうものも多くあります。
そんな危険な食べ物を、知らず知らずのうちに食べさせてしまうことも・・・。
当下僕、「アボカド」が苦手なので家にあることはないけど、
アボカドは女性に人気の食材らしいので、好きな方はご注意を。
あと、ボクたちに「ドッグフード」はNGだよ。
ボクたちは「完全肉食」動物。
ドッグフードじゃぁ、「タンパク質」が足りないんだ。
あと、ボクたちに絶対必要な「タウリン」っていう必須アミノ酸も、
ドッグフードにはないからNGなんだ。
猫様にはちゃんと、
猫様の栄養バランスを考えて作られた「キャットフード」を食べさせましょう!
もちろん、わんちゃんに「キャットフード」を与えることも、
タンパク質の与えずぎや、必要のないタウリンを与えてしまう問題からNGですよ。
ご飯用のお茶碗の選び方
ご飯を食べるためのお茶碗は、「猫壱」さんのフードボウルが人気です。
セラミックのものは傷つきにくいので、衛生的にも良いとされています。
また高さ(脚付)のあるもののほうが、猫様の姿勢的のも食べやすいと言われています。
でもお家の中にある、使わなくなったお茶碗などでも十分OKです。
「ひげ」が触れないような口が広めで、視界を遮らない浅めのお茶碗を好む猫様が多いようです。
もし、お茶碗に顔を近づけてもなかなかご飯を食べてくれないようであれば、おヒゲが当たってしまって気に入らないのかも。
お茶碗を替えてみてくださいね。
それでも食べない場合、
食べたそうにしているのに食べられないような様子の時は、
お口の中にトラブルがあったり、病気の可能性もあるので獣医師さんにすぐ相談しましょう
また下向きになるより、喉が床と水平になるくらいの高さがあるほうが食べやすかったりするので、ちょっと台に置いたりして高さをつけてあげるのも良いです。
ボクのご飯茶碗は
おかーちゃんの「てのひら」なんだー。
これは、フードの切り替え時に失敗しましたです。
我が家に来たばかりの頃、しばらく「こねこ用」のフードをふやかして食べさせていたのですが、そろそろ「固形」を食べさせたくて、手のひらに乗せて食べさせたのがイケなかった。
以後、「てのひら」に乗せたものしか食べなくなっちゃいました・・・
下僕の「てのひら茶碗」は、仕事で帰りが遅くなったり、お留守にしたときなど、その間ずっと猫様がご飯を食べられなくなったりするから本当はダメなんです。
幸い、我が家にはもうひとり「下僕」がいるので、完全に不在になることはないのですが。
でも、お茶碗にご飯いれておくと、ひとりで勝手に食べてるときもあるんですけどね
でも、「てのひら茶碗」もちょっと利点があるのですよ。
それは「お薬」を飲ませる時。
「てのひら」に薬を置いて差し出すと、ご飯と思って自分から食べてくれます(笑)
でも、のちのち面倒なので「てのひら茶碗」はおススメしません。
ご飯を食べている間、下僕の自由は奪われます。
「キャットフード」の歴史は実は短い
キャットフードには「こねこ用」「成猫用」「シニア用」などの年齢に合わせたフードや、「〇〇ケアフード」、病気の治療のサポートに合わせた「療法食」や、あるいは「猫種ごと」の専用のフードまであったりと、今の時代、売り場にはそれこそどれを買えばいいのか解らなくなるくらい存在します。
でも、昔の「ねこのごはん」と言えば
残り物のご飯に「かつおぶし」と「お味噌汁」をかけてー・・・なんて時代もあったし、
キャットフードと言っても、1970年に「日本ペットフード」から缶詰タイプのキャットフード「ミミー」が発売されたのが初まりで、ほんの数種類があったくらい。
思えば昔の「ねこまんま」って、完全肉食の猫様にとって相当ヤバいご飯でしたね。
お肉(タンパク質)はないし、塩分も摂りすぎ。
キャットフードの「これがいいよ」「あれがいいよ」は、猫様の好みの問題もあるので言及しませんが
こうして「ご飯」がちゃんと管理されている時代だからこそ、猫様もご長寿時代になったわけです。
猫様のライフステージなどに合わせ、猫様が美味しく食べられるフードを探してあげてくださいね。