
この書籍。
もう、ご存知の方も多いのでは?と思いますが
獣医学科を卒業後、臨床経験を重ねつつ獣医学博士を取得後
とある研究所の「研究員」として難治性疾患の基礎研究に従事している
「にゃんとす先生」が執筆した
【げぼく】による【げぼく】のための一冊。
とても読みやすく、
まさに「教科書」な内容がいっぱい!
40年余、
猫様に仕えてきた(だけ)の一般「げぼく」としては、

ぇ~・・・そぅかなーぁ。
そぅなん?!
と思うところもあったりしたけれど
そりゃ~、「にゃんとす先生」の言うことのほうが間違いなく
正しいんだろうな(苦笑)

・・・ぉいっ(失礼にゃっ)!


気にはなっていたんだけど、
まだ読んだことはないのよね・・・
という「猫のげぼく」さんへ
さすがに、本の内容を全部を書くわけにはいかないけれど(苦笑)
楽天市場やamazonで書かれている「内容紹介」だと「・・・など」の部分が気になるので
もう少しだけ詳しく
そのほかに、どんなことが書かれているのか?
もうちょっとだけご紹介しちゃいます。

ごはんの心得について

最近、ネットを見ていて
② 原材料に「副産物・ミール」と書かれているものは、腐った肉とか粗悪なものを使っているので危険。
③酸化防止剤(防腐剤)には発がん性があるから危険。
なんて記事を目にしたこと、ありませんか?

ぇ・・・
そうなの・・・っ?!
って、思わず焦りますよね。

まぁ私は、
あまり気にしたことなかったですけど・・・
原材料とか全く気にせず購入するのも、
下僕として「どうなん?!」って感じですが(苦笑)
お店で売っているものはどれも「安全でしょ」っていうのが昔からあったので
最近になって、いろんな情報を目にするようになって

えぇえっ、
そぅだったの??
と、ちょっぴり不安になっていたのですが・・・

この書籍を読んで、ホッと一安心!
では、これらの「なにがイケナイ」と言っているのか・・・と言えば
① 「グレインフリーを与えるべき」 では
だから「グレインフリー(穀物未使用)」を与えなきゃ!
安いキャットフードには「かさまし」するために穀物が使われているよ。
こっちのキャットフードはグレインフリーだから、猫ちゃんにとって健康的で優しいフードだよ!
というもの。
ですが。
この「げぼくの教科書」でも書かれていますし、
これも最近、よく目にするのですが、
これは「アフィリエイト」と呼ばれる「成功報酬型広告」による謳い文句のようなもの。

「アフィリエイト」が悪い、というものではありません。
ちなみに私も「アフィリエイト」をやっているので・・・
グレインフリーを「ウリ」にしているフードは、成功報酬(紹介料)がホント、高いんです。
私もできれば紹介したいなーと思って、ずっと
「本当に、フードに穀物が入っているとダメなのかなぁ?」
「本当に、穀物を消化できないんだろうか?」
と、調べていたのですが

でも、うちの歴代の子たちが普通のフードを食べていても
大きな病気をしたこともないし
いままで別に、なんにも悪いことなかったけどなーぁ

あ、今の子たちの中に
「腎臓病」と
「尿路結石」になった子はいますが・・・
グレインフリーのフードを紹介しているサイト以外で
本当にグレインフリーでなければならない理由がみつからなかったので、諦めました(苦笑)

そりゃ~「がっぽ」儲けたいけれど。
かと言って、猫様にかかわることだから
自分で自信(納得)の持てない情報は書きたくないし
また、だからと言って「このフードはウソ」と言っているわけでもありません。
ただ、「本当にグレインフリーのほうが猫様の健康に良いのか?」ということに、確信が持てなかっただけです。
かかりつけの獣医さんに聞いても、「そんなの聞いたことない」という感じでしたし。
そこに、「げぼくの教科書」で「にゃんとす先生」が
〇 キャットフードに含まれる穀物類は水と熱を加えた状態だから、猫ちゃんでも問題なく消化できる
と書いています。
仮に「穀物アレルギー」を持った猫様であれば、
もちろんこの「グレインフリー」のフードを与えるほうが良いでしょう。
ですが、
グレインフリーでは穀物を使用しない代わりに「肉」や「魚」などのタンパク質を多く含んでいます。
タンパク質が分解される時に作られる不要物は「腎臓」の働きによって体の外に出されます。
なので、腎臓の弱い子にこのグレインフリーを与えると、腎臓にさらに負担をかけてしまう可能性があるそうです。

グレインフリーのフードは、
「リン」の含有量も、腎臓健康維持フードよりかなり高めですし。
猫は高齢になると、高い確率で「腎臓病」を患います。
なので、すべての猫様にとって「グレインフリーが健康的」とは言えないのでは?と思うのです。
つまり、グレインフリーのフードは
「穀物アレルギー」の猫様に食べさせるのは良いけれど、
「腎臓病」を患っている猫様には、食べさせないほうが良くて
そのほかの元気な子は食べさせても、食べさせなくても、どっちでもよい。
そんな感じなのかな。

この「げぼくの教科書」によると
猫に最も多い食物アレルギーって
実は穀物じゃなくて「牛肉」らしいです

だから、ボクたちのフードのお肉系は
「チキン」がほとんどなんだね。
でもアレルギーがある・ないは、勝手に判断しないで
ちゃんと獣医さんに診断してもらって、そして食事の指導を受けてくださいね。

つぎに
② 「副産物・ミール」は危険で粗悪な原材料
③ 「酸化防止剤」は発がん性があるから危険
こちらは、【ペットフード安全法】でも書いた通り、
安全なモノ、安全な量のみが含まれるように規定されています。
「副産物」というのは、
肉以外の内臓や皮膚、骨などのことで、【人間の食用には適さない】とされているもの。
「ミール」というのは、この【副産物を粉状にしたもの】です。
この【人間の食用には適さない】という部分だけが、いつしか強調されるようになり
「副産物やミールは病原体に汚染されている、粗悪な材料が使われている」という間違った情報が広まった。
と、この「げぼくの教科書」でも説明されています。

それでも、

ぇえっ;
人間の食用に適さないものを猫様に食べさせるの?
もともと猫様はその昔、「ねずみ」や「スズメ」をまるごと食べちゃっているし
人間だって、焼き鳥で内臓・皮膚・骨・・・食べてるよ、ねぇ(笑)?
ちなみに我が家では、

この子は、
「慢性腎臓病」を患ってしまっているので、

この子は「尿路結石」になりやすい。と診断を受けているので

こちらを食べさせています。

私は療法食をネットで購入しています。
ネットで買ったほうが安いですし、
動物病院で買ってもポイントもつかないので(苦笑)
でも、「げぼくの教科書」では、
療法食を動物病院で買うことをススメています。
ネットで買うより、動物病院で買うほうが高い理由は、
動物病院で買うフードのお値段には、フード(本体)代のほかに
〇 「食べてくれない」時のアドバイス
〇 療法食がきちんと効果を発揮したかどうかのアフターフォロー
などが含まれているからとか。

私は、かかりつけの獣医さんに一応、
ポイントが付かないから「ネットで買っている」と言うことを伝えてます。
あまり食べない時の対処法も、
療法食を食べさせるようにと言われた時に一応、指導されています。

そのほか特に健康に問題のない子は普段、
今このフードを食べてます。
「まぐろ」「かつお」「ささみ」とあるけれど
「まぐろ」が好みです。


うちの子たちが好きなフードは、どうやら他のお宅の子も好きなようで、
この他にも好きなフードがあるのだけれど、
お店に買いに行くと、どれもたいてい品薄だったり、売り切れていたり。

「かつお」風味は、結構残ってるんだけど
うちの子たちが好きな「まぐろ」風味が、
いつも品薄になっちゃうのよねぇ。

ちなみに「キャラットミックス」は、通販で買うより
近所のお店で買うほうが安いかな。
遠方までわざわざ買いに行かなきゃーってなると、
そこまでの交通費とか、運ぶ手間とか、時間とか。
「費用対効果」を考えれば通販で買うほうが安いかもですが
我が家では、お夕飯のお買いモノのついでに購入できるので、
キャラットミックスだけは通販では買ったことないです
このほかに、フードのことについては
〇 獣医さんが「ヒルズ」や「ロイヤルカナン」を薦める理由
〇 ドライフードだけじゃなく、ウェットフードも利用しよう!
〇 食事を「4回以上に分ける」とよいよ!
〇 猫様は「味覚」より「嗅覚」でおいしさを判断してるんだよ~。
〇 シニア猫は体質の変化に合わせた食事を・・・
〇 療養食を自己判断で与えちゃいけないよ!(やめてもダメだよ!)
〇 手作りご飯、ちょっと待った!
〇 おやつ、与え方によっては悪くない
〇 サプリの過剰摂取、誤飲に注意してね!
といった内容が書かれています。

健康長生きの心得について
この章では、「にゃんとす先生」と一緒に暮らしている猫様(にゃんちゃん)に少しでも長生きしてもらうため、日々気を付けている事や体調管理のコツが優しく書かれています。

猫様と長く一緒に暮らしていると、聞いたことがあるお話もあるけれど、
改めて、「なるほどー」と思うことや、

ぇ、そうだったの?!
〇 外に出すと猫の寿命は3年縮むよ
〇 感染症予防のワクチンのリスクと最適な頻度
〇 室内でも絶えない誤食事故。危険はいっぱい!
〇 ユリは超猛毒!植物はお部屋に持ち込まないのがベター
〇 タバコや香料入り洗剤、消臭除菌スプレーでも健康被害が!
〇 「半年に1回」の猫様の健康診断は、人間で言うと「2年に1回」のペース
〇 こんな検査を追加でやれば、さらに安心!
〇 こまめな健康チェックを自宅でも。
〇 しっかり実践!「下僕」がやらなきゃならない猫の病気予防
〇 命に係わるSOSサインを見逃さないで!

「猫様と幸せに暮らすため」には、どれも大事なお話ばかりですが
「ワクチン接種」「健康診断」のお話は、特に読んでおいたほうが良いです。
この書籍をぜひ買っていただきたいので、
細かい内容については省略させていただきます(苦笑)

環境づくりの心得について

猫様と40年一緒に暮らしてきた一般「下僕」には
ここはちょっと「ぅ~ん;;」なところも。
〇 家族だからこそ大切!「猫は人間ではない」の意識
〇 「部屋を見渡せる高い場所」は心身の健康に直結
〇 「隠れ場」があるだけで猫の安心度がアップ
〇 爪とぎの欲求は、十分に満たしてあげよう!
〇 トイレの環境の悪さは、尿路疾患のリスクも
〇 狩猟本能をくすぐれば、猫は大喜び~♪
〇 熱中症ややけどに注意しながら、空調管理をしっかりと!
〇 よ~く考えよう!多頭飼育
〇 猫との避難、今すぐできますか?
〇 「猫主導」の距離感を保つことも愛情
「猫は人間ではない」というのは、「猫は猫であることが得意」ということ。
完全室内をすることで、猫様を感染症やケガから守ることができるけれど、
「猫」としての本能が満たさされない環境では、猫様はストレスに。
猫が猫らしく生活できる環境づくりに努めましょう!
そのためには、
「お部屋を見渡せる高い場所」「安心して隠れることができる場所」を用意してあげることが大事。
爪とぎも、「猫の本能」。
ダメ!としからないで、「ここならOK」という場所を作ってあげてね!
ストレスのない環境づくりには、快適な「おトイレの環境づくり」も大事。
おトイレは、幅50cm以上の大きなものを。
砂は、粒が小さく自然に近いもので、重量があってかきやすく、がっちり固まるものを。
などなど、猫様が快適に暮らすための大事なことと、その「コツ」が細かく丁寧に書かれています。

猫砂は、粒が大きくて固まりにくく「軽いもの」は避けたほうがよい。
と、見出しだけを読んだ時だけ、
一般げぼく(私)には、ちょっと納得しがたいなー、と。
「固まりにくい砂」のは避けたほうがよいのは、当然のことなのですが、
砂質が「軽いもの」はカキカキするのに物足りなさを感じやすいから避けたほうがよい、というのがなんとも。

だって、軽いほうがお掃除しやすいもん・・・。
って、これは・・・「人間」の都合でしたね(苦笑)
確かに、猫様にとって自然に近いのは「ベントナイト(鉱物系)」なんですが
うちの子、特に粒が大きくても、軽くても(ヒノキ)、嫌がらんもーん。

詳しくは
「げぼくの教科書」を読んでくださいね

ちなみに。
猫様がもしかすると「おトイレ」を気に入っていないかも?というサインがあるそうです。
× トイレの縁に足をかけ、肉球が砂に触れないようにしている
× トイレ以外の壁や床をかく
× 空中を前足でかく
× なかなか排泄しない(ポーズが決められない、出たり入ったりする)
× 排泄後、砂をかかずにトイレから飛び出す

あ。
どれかしらに
・・・該当する仔、ぉるわー。

ボクはー
トイレ以外の壁や床を一生懸命カキカキしちゃぅなー。

ボクはー
後ろの足が1本ないから、あまり砂がかけなくて
ぅん〇、上手に隠せにゃぃだけー。
ぉトイレから出て、隠そうとするんだけれど
やっぱり上手に隠せニャイ・・・。

ボクはー
ぉトイレの縁に手をかけたり
ぅん〇のあとは、かかずに飛び出すことが多いんだー。
砂をバラまきすぎて、しょっちゅぅ怒られてる。

ボク、
ちゃんとカキカキしてるのに、
ぅ〇こがないところに砂をかけちゃっているらしぃ・・・。

ほんと。
男子はぉトイレが下手すぎー。
最新の研究・猫の雑学
この章では
〇 新薬「AIM」の研究や効果への期待
〇 「FIP(猫伝染性腹膜炎)」が寛解する新薬
〇 猫アレルギーを軽減するワクチンとキャットフード
〇 可愛い「スコ座り」、実は関節炎の痛みを逃がすための苦肉の策
〇 万が一に備えて調べておきたい愛猫の「血液型」
〇 猫にも利き手がある?!
〇 「トイレハイ」もっとも大きな謎の一つ
〇 猫も夢を見ている?
〇 外の鳥に向かって「きゃきゃきゃ」実は鳴き真似?
〇 猫にとって飼い主(下僕)は【母猫】的存在
〇 猫がくれる「親愛のサイン」をチェック!
〇 お風呂やトイレについてくるのはパトロール?
〇 さっきご飯食べたじゃん?!何度もご飯を催促するのはなんで?!
〇 飼い主の服の上で寝る謎
〇 しっぽの付け根をさわると腰を上げる謎
〇 撫でていたら、いきなり噛みついてくる謎
〇 保健所獣医師たちの知られざる努力
〇 保護猫を迎えるために・・・
このような内容が書かれています。
猫様と幸せに暮らすための「なるほどー」が詰まった一冊
気になっていた「疑問」や「不安」について、
獣医さんとしての意見がいろいろ書かれています。

どの章でも、「なんとなくそれ、知ってるよ!」というタイトルもありますが
気になるタイトルがあれば、是非読んでみてくださいね♪
知っていても「へぇー、そぅなの?!」となってしまう内容も盛りだくさん♪
かなりのボリュームがあるに様ですが、
「猫様」と幸せに暮らす「コツ」を、とても解りやすく、読みやすく、
優しい語り口調で書かれた、一気に読み終えることのできる一冊です。
あの猫おじさん「サンシャイン池崎」さんも読んだ書籍。
これから猫様を迎える方も
すでに「げぼく」と化している方も
ぜひ一度、読んでみてくださいね♪


そのほかにも
猫様の気持ちがわかるようになれる
オススメの書籍です