西洋文明の基礎は
〇 ヘブライ思想
〇 ギリシア思想
このふたつの主要な思想をもとに「西洋人の動物観」は形成されてきたんだ。
人間が支配する動物観
旧約聖書:「創世記」
神の形に似せて人間を創り、次のように言われました。
「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地の上を這う生き物すべてを支配せよ」
(旧約聖書創世記1章)
と。
また大洪水の後には、神はノアとその子供たちを祝福して
「すべての生きて動くものはあなたたちの食料とするがよい」
そう言われて、人間に動物を食べることを許しました。
(旧約聖書創世記9章)
子供の頃に見た、
ノアの方舟に乗り込んでいく数多くの動物たちの絵が
「あぁ、洪水から助けられるんだ~」って思っていたんだけれど
今、あらためて読むと
けっこう、怖いようなことが書いてあるような気がするのは、ボクだけ?
多分ボクが思っているような、そういう事じゃないんだろうけれど・・・。
ノアの箱舟って、どんなお話だったっけ??
ぅぅうんっ??!
なので、「どんな話だったっけ?」と、調べてみました。
主は、地上に増えた人々の堕落(墜落)を見て「これを洪水で滅ぼす」と
『主と共に歩んだ正しい人』であったノアに告げ、ノアに方舟の建設を命じた。
ゴフェルの木で作られた方舟は、三階建てで内部に小部屋が多く設けられていた。
方舟の内と外は木のタールで塗られた。ノアは方舟を完成させると、
妻と、三人の息子とそれぞれの妻、
そして「すべての動物のつがい」を方舟に乗せた。洪水は40日40夜続き、地上に生きていたものを滅ぼしつくした。
水は150日の間、地上で勢いを失わなかった。その後、方舟はアララト山の上にとまった。
40日後、ノアは鴉を放ったが、とまるところがなく帰ってきた。
さらに鳩を放したが、同じように戻ってきた。
7日後、もう一度鳩を放すと、鳩はオリーブの葉をくわえて船に戻ってきた。
さらに7日たって鳩を放すと、鳩はもう戻ってこなかった。ノア601歳の1月1日に水が乾き始め、2月27日に全ての水が乾いた。(創世記第8章13~14)
ノアは箱舟から出て良いとの指示を受け、家族と動物たちと共に方舟を出た。
そこに祭壇を築いて、焼き尽くす献げ物を主に捧げた。主はこれに対して、ノアとその息子たちを祝福し、ノアとその息子たちと後の子孫たち、
そして地上の全ての肉なるものに対し、
全ての生物を絶滅させてしまうような大洪水は、決して起こさない事を契約した。
・・・肉なるもの
ノアの箱舟って、
どーしようもなくなった「人間」をリセットして
新しい世界を作り直そうとしたお話らしいわよ
「愛玩動物飼養管理」で、なんで旧約聖書?ノアの話?って感じだけれど
この講座は、
「正しい知識を持って動物を飼養し、愛護しましょぅ!」という講座だから
「産んで、増えて、人間は海の魚、空の鳥、地の上を這うイキモノ全てを支配しなさい」
「すべての生きて動くもの(動物)を、あなた(人間)たちの食料としていいよ」
この部分が重要で
動物の立場って、このころからすでに弱いものだったんだ。
生き物を支配せよ?!
食べてもいい?!
それって、どういうこと(怒)?!
この頃から西洋における動物たちの扱いって、こんな感じだったんだよ。
そんなところ・・・かな。
「神」によって許された肉食の文化
遊牧時代のユダヤ民族の主な食べ物は「ヒツジさん」だったんだ。
でも、神が創られた「ヒツジ」を殺して食べるためには神の許しがなければ食べることができず、
神が許すことによって、動物の肉を食べる事が正当化されたんだって。
この旧約聖書の動物観は、キリスト教にも受け継がれていて
キリスト教の世界ではいまでもしばしば、肉食文化の理由になってるんだって。
もし神様が「心臓が動いているものを食べちゃダメ!」って言っていたら今、
【肉食動物】っていなかったのかなぁ。
そう思うと「人間よ。動物を食べてもいいよー」って言った神様って
なんだかなぁ。
って、思うけど
そうは言っててもボクもお肉、食べるし、な。
食べなきゃ生きられないし。
猫・・・「完全肉食」だし。
なんか、複雑。
(参考文献:愛玩動物飼養管理士テキスト2級-1)
日本人の【動物観】はこちらの記事で
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「ノアの方舟」をはじめとする
長い「聖書」を面白く解説していて
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