【アニマルアドボカシー】動物の立場を正確に理解し世に知らせる動物たちの代弁者

愛玩動物飼養管理

(更新日:2021年9月27日)

これ。
ちょっぴり、頭がややこしくなるお話。
人によって解釈が変わるから、ちゃんと正しく伝えられるか自信はないな。

でも、とても大事なこと。

*****

動物に対する強い感情によっていろんな活動を展開させている人々は、

□ 動物権利論者:アニマル・ライツ(Animal Rights)
□ 動物福祉論者:アニマル・ウェルフェア(Animal Welfare)

大きくこの2派に分けられてきたんだ。

アニマル・ライツを提唱する人々は「動物の権利は人間の権利と同等である!」というものから、

「動物はなにか人の役に立つからというのではなく、
その動物そのものであることで道徳的に扱われる資格がある」

というものまで幅広く主張しているんだ。
「動物にも権利がある!」そう叫びたいけれど

これは、
「動物を利用」すること

つまり
動物を食べること
実験に動物を使うこと
展示すること
販売すること

さらには、
「愛玩(ペット)」として飼育すること
それまでも問題にしてしまうことにもなりかねないんだ。

歌舞伎ちゃ
歌舞伎ちゃ

動物にも人間と同じ権利があるのだから、

動物を食べちゃダメ!
動物を実験に使っちゃダメ!
動物を見せモノにしちゃダメ!
動物を売り物にしちゃダメ!
そんでもって、
猫には猫としての生き方があるんだから
犬には犬としての生き方があるんだから

人間がぁたいたちを「ペットとして」飼っちゃダメ!

ってこと。

猫も犬も、今はもう、人間がお世話をしなければ生きていけなくなってしまったけれど
人間の都合を、猫や犬に押し付けちゃダメ!ってこと。
極端な話
猫や犬を「ペット」として扱っちゃダメ。

猫の好きなようにさせないと!
犬の好きなようにさせないと!

宇宙-sora-
宇宙-sora-

でも、そんなことをしたら大変なことになっちゃうよね

あるいは
本来は、「愛玩動物(ペット)」をして飼育されていなかった動物を
「かわいい~」と、人間の都合で「愛玩動物(ペット)」にしてはダメ!ということ・・・かな。

動物園や水族館も、なくなっちゃう。

 

アニマル・ウェルフェアを提唱する人々は、
人間が動物を利用することを、全面的に否定するのではなく、
その動物の立場を把握したうえでその動物の福祉がちゃんと満たされているべき。という主張。

人間に食べられる動物であろうとも
実験に使われる動物であろうとも
展示される動物であろうとも

最後まで動物たちの福祉に対する気配りが必要であり、
彼らの生活の「質」を維持してやることが大事

にのちゃ
にのちゃ

食べられちゃうけど
実験に使われちゃうけど
見せモノにされちゃうけど

彼らのその命が消えてなくなる瞬間まで、
彼らが少しでも苦痛を感じないように、
彼らの生きる環境をちゃんと整えて
最後まで動物らしく生きれるようにすべき。

ということ。

いずれは食べられてしまうだけの「牛」や「豚」「鶏」かもしれないけれど、
身動きひとつとれない狭い飼育舎に、ぎゅうぎゅうに閉じ込めてはダメ。
光も当たらないような飼育舎に閉じ込めてはダメ。
ちゃんと「運動」できる環境を、体を休めることができる環境を作りましょう。

そういう主張。

アニマル・アドボカシーは、
この「ライツ」「ウェルフェア」のいずれかの考え方をベースにして提唱活動をしているんだ。

アドボカシー、または「アドボケートであること」とは、
特定の事柄・考え・物事を提唱する・弁護する・代弁するということ。

つまり「アニマル・アドボケート」である人間とは、
動物の立場を理解したうえで、世間に説いていく代理人であり
動物たちの「代弁者」である。と言えるんだ。

人間が、動物のために何かをしようとするときに、まずやらなきゃいけないことは
目の前の動物が置かれている現状を正確に把握すること。
そして、それを社会に向かって知らせていくこと。

社会の一般的な動物に対する無理解をなくしていくために
「可哀そうな動物を探して救う」ことよりも重要なこと。

そうしなければ
動物と共存生活が持続できなくなってしまうんだ。

現実には、動物とのかかわりをもつ人々のほとんどは
「私はライツ(権利論者)派!」
「ボクはウェルフェア(福祉論者)派!」
なんて、はっきりと分けることは出来ないんだ。

 

宇宙-sora-
宇宙-sora-

お肉は食べるけどさ、
動物を展示や販売することや実験をすることは認めなーい!!

「お肉を食べる」=人間が動物を利用する(ウェルフェア・福祉論者)
「展示や販売・実験は認めない」=動物にも権利はある(ライツ・権利論者)

ちゃっとん
ちゃっとん

動物を飼育してるけどね、お肉は食べたくないんだ。

「動物を飼育する」=人間が動物を利用する(ウェルフェア・福祉論者)
「お肉は食べない」=動物の権利を守る(ライツ・権利論者)

そう考える人間は、少なくないよね。

みんな、アニマル・ウェルフェア(動物福祉論者)であって、
みんな、アニマル・ライツ(動物権利論者)なんだ。

ひとはみんな、
「動物権利論」と「動物福祉論」のどこかに、自分の「バランシング・ポイント」っていうのがあって

その時の視点に立ちながら、
アニマル・アドボケートとしての情報の普及活動をしているんじゃないかな。

アニマル・ライツでもあるし、アニマル・ウェルフェアでもあり、
アニマル・ライツでも、アニマル・ウェルフェアでもない

動物に関わる人々のほとんどは、その両者の考え方をベースにもつ
Animal Advocacy: アニマル・アドボカシー

動物の立場を理解し、世に知らせる【代理人】。

でも実は、動物とかかわる人たちにとって、これが最も自然な状態だったりするんだよね。

 

参考文献:愛玩動物飼養管理士テキスト2級-1

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