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猫はいつ、どこで、ヒトと一緒に暮らし始めたのか?

猫の雑学

イエネコ(フェリス・カトゥス)の先祖がどこにいたかは、はっきりとは判ってないんだ。

その理由は、猫は今も「野生」のまま暮らしているって言われていて、その生態でなく、形態も祖先の野生種とあまり変わっていないから、遺跡から出土した遺骨が「家畜化」されたものなのか?それとも野生種のヤマネコなのか?を判定することが難しいんだ。

でも多分・・・南アジアか北アフリカのあたりだろう。とは想像できて熱帯の居住者(猫)だったことは確かなんだ。

特に、エジプトには猫に関するいろんな資料が残っているから、ナイル川の流域で飼いならされたんだろう。って、話。

 

エジプトの都市「ギザ」の墳墓から、紀元前600年前から200年ごろの「猫のミイラ」が190体ほど発見されてるんだって。

 

宇宙-sora-
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今から二千数百年も前の事なんだよ。

 

頭骨が調査されたんだけど、その中の3体だけが【ジャングルキャット(フェリス・カウス;Felis chaus)で、残りは全部、リビアヤマネコという結果に。

野生のリビアヤマネコと家畜化された猫の頭骨には、はっきりとした違いはないけれど、発見された【ミイラ】は飼われていた猫のもの。と、考えられているんだ。

 

たとえば、古代エジプトの都市【テーベ】のお墓から出土した【湿原の野鳥狩り】(時代は紀元前1400年ごろ。つまり、今から3500年前ごろ)と呼ばれる壁画には湿原で水鳥を狩る男の傍らに、それを見ている猫が描かれているんだけど、

 

宇宙-sora-
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【猫】は猟犬のようにして扱うことはできないから、その壁画が表しているのは【獲物が豊富】だということ。すなわち【豊穣のシンボル】として描かれたと解釈。

 

そういうお墓の壁に描かれた【絵】の数々が、「エジプトでは猫が飼われていた!」ということを示す、明らかな証拠とされているの。

他にも、デイル・エル・メディーナの墓地で発見された紀元前1275年の壁画には、椅子の下に猫がいるだけじゃなくて、ひざの上に乗っていたり、衣服の袖口にじゃれつく仔猫も描かれているんだって。

 

宇宙-sora-
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ボク・・・見たことがないから、どんな壁画なのかよく解らないんだけど

でもその猫はどうみても【ペット】ってことになるし、描かれた「仔猫」の絵から、飼われていた猫が子供を産んだ!ということも明らかなんだ。

そして実は、このお墓。
王家の谷で働く「職人」の家族のモノとされているから、つまりは王家だけでなく、王家に使える家族まで【猫をペット】にするっていう習慣が広まっていた。という裏付けになっているんだ。

 

ボクたち【猫】がヒトに育てられていた。という確かな記録は数千年しかさかのぼれず、【犬】と比べるとその歴史は短いんだ。

 

宇宙-sora-
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と、いうのがつい最近までの、一般的な意見だったんだけど、ね。

 

2004年になると、キプロス島で新しい発掘結果が見つかっちゃったんだ。
9500年前のお墓の遺跡から、人間と一緒に埋葬された【猫】の骨が発見されたの。

 

【キプロス島】って言うのは地中海の東の方にあって、そこでは以前から「ヤマネコ」と思われる骨が発掘されていたけれど、もともとは「ヤマネコ」がいない島だったから、人間が島に持ちこんだものだろうなっていうふうには考えられていたの。

でも【猫】は家畜化による形態の変化がそんなにないから、その骨が「野生の猫のものなのか?」「ペットとしての猫のものなのか?」ということの決着はついていなかったんだ。

ところが、お墓の中から一緒に埋葬された猫の骨が発掘されたことで、その猫は、人間と親しい関係にあった。つまり、一緒に暮らし育てられていた「ペット」だったのでは?という見解に。

 

ということは、猫は数千年前にエジプトで飼われ始めた。という定説は今後は変わっていくだろうって言われているんだ。

 

宇宙-sora-
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いずれにしても、猫がエジプトで特別な存在だった。

ということには変わりないんだけれど。

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