「動物権運動」を支持している人たちは
![さとっち](https://soranosuke.com/wp-content/uploads/2021/05/P1020499.jpg)
動物の権利を尊重すべき!
と、主張しがち。
従来の「動物愛護運動」は動物に
![猫の下僕](https://soranosuke.com/wp-content/uploads/2021/04/pose_pien_uruuru_woman.png)
優しくしましょう!
同情心を持ちましょう!
と感情に訴えてきたけれど
「動物権運動」は
![猫の下僕](https://soranosuke.com/wp-content/uploads/2021/08/kakuseiki_woman_angry.png)
このような行動をとるべき!
と、人の理性に訴えるので、
運動が「純粋」で「直線的」で「理想」に走る傾向に・・・。
その結果。
運動が過激になる場合もあるんだ。
![](https://soranosuke.com/wp-content/uploads/2021/12/動物の権利.png)
動物権運動の現状
過激になりがちな「動物権運動」
動物の権利を擁護しようとする運動は
戦略的なプロの活動家が具体的に「的」を絞り
ひとつ、ひとつ解決していこうとする特徴が。
![宇宙-sora-](https://soranosuke.com/wp-content/uploads/2020/02/P1160996.jpg)
実際に「社会の支持」を圧力として利用し、
目的を達成してきたのです
ドレイズ・テスト
1980年
アメリカの動物権運動の活動家である「ヘンリー・スピラ」は、
ニューヨーク市「マンハッタン」の五番街で大規模なデモを行ったんだ。
それは
ウサギを使った「ドレイズ・テスト」を行っている化粧品会社「レブロン社」の本社前で抗議。
驚くのは、デモの前日。
スピラは『ニューヨーク・タイムズ』紙の一面を使って広告を出したの。
それは
「目に包帯をしたウサギ」の絵が描いてあり
レブロン社は、美しさのために何匹のウサギを失明させるのか
と、書いてあったんだって。
その広告を見て
このデモに参加した人もいたんだって。
![宇宙-sora-](https://soranosuke.com/wp-content/uploads/2021/03/P1120757.jpg)
でもね。
スピラは、いきなり「デモ」を始めたわけじゃないんだ
スピラはレブロン社に、生きたウサギを使わない、
![猫の下僕](https://soranosuke.com/wp-content/uploads/2021/08/kakuseiki_woman_angry.png)
「ドレイズ・テスト」に代わる別の方法(代替法)の開発を促進するために、
資金の提供をすべき!
と、1年も前から交渉をしていたけれど、
レブロン社がそれに応じようとしなかったので、
スピラは「デモ」に出て、「社会」に訴えるしかなかったんだ。
このデモの後、
レブロン社はすぐに約1億円を拠出。
ロックフェラー大学で代替法の研究を始めたんだって。
現在では代替法の研究も進み
動物実験の数はかなり減少。
レブロン社や、そのほか多くの会社の化粧品などには
【クルエルティー・フリー】(Cruelty-free)
![さとっち](https://soranosuke.com/wp-content/uploads/2021/12/P1020588.jpg)
化粧品や薬品が開発段階で
動物実験してないよー・・・って意味。
という文字が印刷されるようになったんだ。
![](https://soranosuke.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
![](https://soranosuke.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
これからの「動物権運動」(アニマル・ライツ)はどうあるべきか?
このような
圧力を加えて目的を達成しようという活動や
実力行使で「実験動物」を盗み出したりする過激な活動も出てきて
動物権運動は、
□ やや過激な活動
□ 過激な思想
そんな批判も出てき始めたんだ。
![宇宙-sora-](https://soranosuke.com/wp-content/uploads/2021/05/P1120803.jpg)
今は、
そんな行き過ぎた行動は沈静化しつつあるようだけどね
最近では
人間の健康や、絶滅危惧種の問題などを環境の問題と結びつけて
「環境倫理的」な立場からの「動物権利」を提唱している意見が見られるんだ。
動物に関する問題は、今や複雑。
利害が錯綜しているため、
むかしのような「素朴な思いやり」だけでは解決できなくなっちゃった。
この複雑な問題の解決のために
理性に裏付けられた「動物」と「人間」のかかわりあいについて考え方を確立する。
それが必要になってきているんだ。