宇宙-sora-物語|宇宙-sora-が生きた日々の記憶⑦「ボクが本当の家族になった日」

ボクの生きてきた日々

 ボクが本当の「家族」になった日

ボクは、柔らかいタオルが敷かれたカゴに入れられ、車に揺られていた。
お店から、ボクが「男の子」だったと電話のあった次の日のことだった。
やっぱりボク、「いらない」だったのかな。

もしあの狭いところに返されちゃったら、猫ちゃんに教えてあげよう。
猫ちゃん、知りたがっていたもんな。
みんな、ここを出たあと、どこへ行くのか・・・。

おかぁちゃんや兄弟たちには会えなかったけれど
ほんの数日だったけれど
ここよりうんと広いお家の中で探検したり、ふかふかのお布団で寝たり、ちょっぴりイタズラしたり、ボクは楽しく過ごしたよ。

あと、「なっちゃん」から聞いたことも、いろいろお話してあげよう。
お外はもっともっと広くて、いろんなお友達がいっぱいいて、危ないことも多いけれど、もっともっと楽しいんだって。

 

おかーちゃん、せこいぞ

思った通り、ボクはあのお店に連れてこられた。
『・・・はぁ~』
泣きそうになり、思わずため息が漏れる。
おかーちゃんは迷うことなく、ずんずんずんずん、お店の奥へ奥へと進んでいく。
この数日、おかーちゃんはボクのこと、ものすごく可愛がってくれたのに・・・
『ねぇ。ボク、本当にいらないの??』
聞きたいけれど「ボク(猫)の言葉」は、おかーちゃんには通じないらしい。

おかーちゃんは店員を見つけ
「すみません!昨日お電話をいただきまして、この仔が女の子じゃなく男の子だということなんですけどっ!?」
あの日お店から渡された書類を片手に、思いっきり不機嫌そうな表情で詰め寄って行った。
「あの、申し訳ございません。お渡しする際にお伝えしたと思うのですが、イキモノのご返品は・・・」
「はぁ?!返せと言われても返しませんよ?この子はもぅ、うちの子ですし!何を言ってるんですか?!」
「えっと、では、なぜ・・・(ここに連れてきた?!)」
おかーちゃんの返事に、お店の人が戸惑う。
もちろん、ボクもだ。
思いがけない返事に、ボクはカゴの中で『きょとーん』となった。
『だったらボク、なんでここに連れてこられたんだ?!』

おかーちゃんが言うには、こういうことらしい。

お店の人はボクのことを「女の子」として扱っていた。
なので、おかーちゃんは「女の子」としてのお値段を渡して、ボクをこのお店から連れて帰った。
でも、実際は「男の子」だった。
展示室に表示されている「値札」を見ていると、だいたい「女の子」のほうが「男の子」よりちょとお値段が高めだったりする。
ということは、「女の子」としてのお値段を払っているけれど、実際は男の子だったんだから、もうちょっと安くなるのと違うか?
だとしたら、その差額を返せ!ということらしいのだ。
ただ、言葉だけだと信じてもらえそうにないから「ほら、男の子でしょ!?」という証拠で、書類と一緒にボクを連れてきたらしい。

『・・・せこっ!』

おかーちゃんは別にお金に困っているわけではなかったけれど、もし余計に払っているとしたなら、それは納得できない、というのだ。
それでもって返金された分で、ボクにもっといろんなモノを買おうと思っていたらしい。

もう寝心地のよいものがあったけれど、ボクがいつどこで寝てもいいように「猫ベッド」をあとふたつくらい。
それにかける、ハーフ毛布。
たくさんのおもちゃに、可愛いお洋服
それから、おかーちゃん憧れの「キャットタワー」

『ボク、洋服はいらないけれど、おもちゃはいっぱい欲しい!がんばれっ!おかーちゃん!』

が、しかし店員が言うには
「猫の場合、女の子でも男の子でも、お値段は変わらないんですよね」
とのことらしい。

それでも、おかーちゃんがあまり納得しないでいると、「それでは、お渡しする前に接種したワクチンの費用だけ、当店で負担させていただきます」と、その分だけ返金された。
それは、おもちゃ一個と、ごはんとおやつ、おトイレの砂くらいにしかならなかった。

『・・・ちぇっ』

灰色の猫ちゃんへ

あ、そうだ!

おかーちゃんの「せこさ」にあっけにとられ、危うく忘れるところだった。
おかーちゃんが返金の手続きを終えて、お店を離れようとしたとき、ボクは思い出した。

ボクはカゴの隙間から、あわてて灰色の猫ちゃんの姿を探した。
猫ちゃんに「ここを出ると、幸せなところに行けるんだよ」と伝えようと思ったけれど、猫ちゃんの姿はもうなかった。
『猫ちゃんも、幸せになれるところへ連れて行ってもらえたんだね』

ボク、今とっても幸せだよ。
猫ちゃんも、幸せになってね。

「空っぽ」になっていた猫ちゃんがいたその場所に向かって、ボクはつぶやいた。

ボクのごはん

この家に来たばかりのころ、お湯でふやかされて美味しくないカリカリを食べないでいると、ばーちゃんがほんの少しだけ「ササミ」を茹でてくれたりした。
これはこれで美味しかった。

それでも、ササミばかりじゃ栄養はとれないので、やっぱりカリカリは食べなきゃダメだった。
カリカリはもう、ふやかされることはなかったけれど、それでもボクが嫌そうにしていると、この日、ボクの「ごはん」は、新しいカリカリになった。
それは、前のカリカリよりもずっと美味しそうな匂いがするけれど

『ボク・・・ササミでいいのにな』

食べるのをためらっていると、おかーちゃんは手のひらにカリカリを乗せてボクの前に差し出してきた。
しぶしぶ、そのカリカリを一口だけ食べる。
ボクは固まった。

『んまっ!!』

おかーちゃんの手のひらの匂いのする「カリカリ」は、ものすごく美味しかった。

ボクはこの日やっと、本当の「家族」になれた気がした。

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猫を迎える時に、ひとまず急いで揃えたいグッズ

猫ベッド

まずは慣れない場所でも安心して眠れるように、【猫ベッド】を用意しましょう!

いろんな猫ベッドがあるので、見ているととあれこれ欲しくなってしまいます(苦笑)

ごはん

うちの子たちが食べている【ごはん】です。
うちの子たちの食べているものは他のお宅の子も好きなようで、スーパーに行くとこれだけ品薄だったりします。

「ごはん」はその子の好みや、ご自身のこだわりなどいろいろあると思います。宇宙-sora-が仔猫の頃、このようなカリカリを上げてました。以前のパッケージは「箱」でしたけど(苦笑)
1歳をすぎた猫ちゃんの場合は「こねこ用」ではなく「成猫用」を選んでください。

「療養食」を必要としてない子たちには、このようなフードを食べさせています。

ただ最近ネットを見ていると、猫は肉食のため【穀物不使用(グレインフリー)のほうが良い】ということで、こちらの【カナガンキャットフード】がおすすめされることが多いですね。

ごはん茶碗・水飲み用茶碗

プラスチック製は細かい傷に雑菌が溜まりやすくなるので、陶器など傷の付きにくいものが良いと言われています。
平たい茶碗より少し足のある器のほうが、猫ちゃんも食べやすくてよいです。

猫トイレ

猫砂には【鉱物】【紙】【おから】【シリカゲル】などイロイロありますが、我が家では【ヒノキ】を使ってます。
以前は【鉱物】を使っていたのですが、砂を足したり、掃除をするときの【埃】がすごく、【ヒノキ】に変えました。
ヒノキは鉱物に比べて埃があまりたたないほかに、袋を開けた時のニオイも良いですし、消臭効果も良いです。
ヒノキのほかにひとつ【紙】のトイレも用意してます。
猫が好みで使い分けてます。

ケージ

正直言うと、つねに誰かが家にいる我が家では、「ペットショップじゃあるまいし!家で暮らすのにケージはいらない」という「ばーちゃん」の一声で、我が家にはケージありません。ですが、不在が多い場合は留守中の安全などを考えると、仔猫のうちは必要かと思います。

他にも、ブラシや爪切り道具などのケア用品、爪とぎ器、キャットタワーやおもちゃなど諸々。
揃えたいものはいっぱいあるけれど、これらをいきなり全部を揃えようとすると費用的にキツいので、お財布と相談しながら徐々に、で。
まずは取り急ぎ、寝るとこ、食べるもの、出すところを揃えてあげましょう。

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