宇宙-sora-物語

ボクの生きてきた日々

宇宙-sora-物語④|ボクの生きてきた遠い日の記憶「いざ、お家へ」

ボクが引き渡されるとき「ここから家まで車で15分から20分くらいかな」と、おかーちゃんになる人間はそう言っていた。15分から20分という長さがどのくらいなのかボクには解らないけれど、この箱の中に入れられてからもうずいぶん経った気がする。ボクはいったい、いつになったらお家に帰れるのだ?!っていか、ここ、どこだ?!
ボクの生きてきた日々

宇宙-sora-物語③|ボクの生きてきた遠い日の記憶「ボクとおかーちゃんの出会い」

ボクがひとりぼっちになってから、どれだけの時間が経っただろう。でもその日、ボクの前に「おかーちゃん」が現れた。おかーちゃんはボクにひとめ惚れだったらしい。「おかーちゃん」と「ばーちゃん」に連れられて、ボクは初めて空というものを見た。でも、おかーちゃん。何か勘違いしているっぽい?
ボクの生きてきた日々

宇宙-sora-物語②|ボクの生きてきた遠い日々のできごと-「狭い部屋の中で過ごした数日」

気づいたらボクは、狭い部屋の中でひとりぼっちだった。大好きなおかぁちゃんも兄弟たちも、ボクの前から姿を消してしまった。どんなに鳴いて呼んでも、誰もボクを迎えには来てくれなかった。もうボクは、この狭い部屋から出られない。もう誰も迎えには来てくれない。ボクはずっとひとりぼっちなんだ。そう諦めかけていた。
ボクの生きてきた日々

宇宙-sora-物語①|ボクの生きてきた遠い日々のできごと-「短い時間の記憶」

2008年1月27日。東京の片隅でボクは生まれた。でもボクにはその頃の記憶がほとんど残ってない。おかぁちゃんの顔も、一緒に居た兄弟たちの顔も、もうほとんど思い出せない。ただ時々ぼんやりと、遠いあの日の記憶がよみがえるんだ。それは楽しくて幸せな時間だった。